海賊と呼ばれた男
下巻
百田直樹
読み終えました~。
百田さんの歴史の捉え方、史実をどの様にとらえて行くか…流石だなぁ。
日彰丸という刀を手にいれてからの痛快な活躍!!
胸が熱くなるぜ。
日本人の誇りは大切だ。
で、感動ポイントの
ユキとのエピソード。
最後の最後に仕掛けたユキの手紙。
あれは泣くわぁ。
最初の妻であり、会社を立ち上げ、なかなかうまく立ち行かず家計が火の車になっても…常に笑顔で夫の支えになり苦楽を共にしてきた女性。
ただ・・・
子供が出来なかった。
それを理由に別れをつげ別々の道を歩んで行くことにした上巻でのエピソード。
時を経て国岡商店の活躍が目覚ましくなって主人公の晩年に届くユキからの手紙。
老人ホームで亡くなって、その後は独り身を貫き、国岡商店の新聞記事を大切に集めていて。
独り身になってもずっと想い続けていたという内容。
それを知った主人公が涙して思ったのが
自分の人生の中であの辛かった日々が一番楽しかったと。
もちろん、再婚して子宝に恵まれ跡取りも出来て、それはそれで幸せだが。
あの頃にユキと別れない選択をしていたら…
しかし歴史にもしもはないと涙する。
そう、
この瞬間この物語のヒロインがユキだったんだなぁと核心しました。
百田さん…
ラストのラストに卑怯な仕掛けですわ。
うるっとしましたわ。
苦労が多かったけど自分にとって幸せとは何か、人生の選択とは、後悔とは。
成功とは…。
そんなことを色々考えさせられ。
今を生きようと思えた
そんなワンシーン。
ユキ…
最高っす。
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