今日は、最近自分がかなりハマっている音楽と、その曲を手がけた作曲家さんの話をしようと思います。

 

記事をご覧になる前に、まずはこちらを聴いて下さい👇
https://youtu.be/s8Cv4pMTPPM?si=BDELi2bwnjQbVC9Y


春の空気を感じ始めるこの季節、ふとしたきっかけで出会って、気づけば何度も再生してしまっている――そんな一曲です。

春の始まりを告げる風みたいに、静かだけど確実に心を揺らしてくる楽曲があります。
作曲はワイティさん。
「春一番」や新生活のスタートをイメージして、やわらかく吹き抜ける風のような高揚感と、どこか近未来を感じさせるサウンドを重ねて作られた一曲です。

再生してまず感じるのは、空気がふっと軽くなるような感覚。
DTMならではの繊細な音作りに、テクノやハウス、EDMの要素が自然に溶け込んでいて、クラブミュージック的なグルーヴもある。
でも尖りすぎてはいなくて、むしろ春の光を透かしたようなやさしさが全体を包んでいます。

この曲の魅力をより深く感じさせてくれるのが、ワイティさんの音楽的ルーツ。
その源流には、YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のテクノポップがあると感じました。
機械的なのにポップで、未来を感じさせるあの感覚は、日本のエレクトロニックミュージックの原点のひとつですよね。

そこから小室哲哉さん、浅倉大介さんへと受け継がれていったシンセサウンドやデジタル感覚。
90年代以降のJ-POPやダンスミュージック特有の高揚感や、メロディとビートの気持ちいい融合感は、この楽曲にもはっきりと表れています。
さらに、中田ヤスタカさんに代表される現代的なエレクトロ/EDMの感覚も感じられて、時代を横断したサウンドの流れが一曲の中に自然と息づいている印象です。

それと、ゲーム音楽からの影響も随所に感じられるのが個人的にかなり刺さりました。
映像や情景が自然と浮かんでくる展開や、近未来的なのにどこか懐かしい音使い。
聴いているだけで想像力を刺激してくれるのは、ゲーム音楽ならではの魅力だと思います。

楽曲の軸になっているのは、春らしい透明感のある綺麗な旋律。
主張しすぎないのに、気づけば耳に残っているメロディが、新しい環境に踏み出すときの少し不安で、それでも前を向きたい気持ちと重なってくるんですよね。
新生活が始まるこの時期、朝の支度中や移動中、夜に一人で過ごす時間にもよく合う曲だと思います。

テクノやEDM、ハウスといったクラブミュージックが好きな人はもちろん、DTM楽曲にあまり触れてこなかった人にもぜひ一度聴いてみてほしい。
ジャンルで聴くというより、「季節」や「空気感」で味わってほしい音楽、そんな一曲です。

春の風を感じたいとき、少しだけ背中を押してほしいとき。
そんな瞬間にそっと寄り添ってくれる曲として、ぜひ多くの人に聴いてもらえたら嬉しいです。