【千厩北丿沢最終処分場問題の問題点とは】
「住民のわがまま」で済まされてる感が否めないのですが、この北丿沢最終処分場には他の地域には無い明らかな問題点があります。
その答えは、「たくさんの候補地がある中でなぜ学校や市街地に近いここなの?」という住民の違和感と不信感の中にあると思います。
一関市は山地が多く、何十の候補地の中には市街地から離れた場所が多くありました。
市内の既存の処分場も民家や市街地からは離れた場所にあります。
しかし千厩の処分場は異例で、市街地からは車で1分、周囲には新興住宅地を含め多くの民家があり、学校や老人ホーム、もあります。
土地計画地域として、今後活性化が見込まれている場所でした。
なぜこのような異例の候補地選定なったかを考えると、そこには追い詰められた行政事情があると思っています。
●千厩最終処分場の最大の問題点
「民意合意は重視しない」
重視しないどころか、選定評価項目やプロセスには「一切」と言っていいほどそこに住む人たちに配慮する過程がありません。
例えば他の地域の一般廃棄物最終処分場のプロセスをみてみると、住民合意が方針に入っているのは大前提で、
評価項目には「通学路があるか」「○m以内に民家が何件あるか」「搬入道路にある民家の数」「自治会や周辺住民の理解度」など、住民に配慮するものが必ず入っております。
しかも重点をおくべき項目とされており、候補地選定には影響が大きいものとなっています。
ではなぜこの令和という時代に逆らうかの如く、「民意合意は重視しない」という決断で始まったのかを推測しでみたいと思います。
●前候補地で大失敗した行政のトラウマ
前候補地は「一関市狐禅寺地区」でしたが、ここでは大きく過激な反発があり、裁判沙汰になる直前で市が断念しました。
狐禅寺地区には何十年前に「この地を処分場関連に利用しない」との市との覚書があり、それをもとに住民が栽培を起こすとなった時に市が断念したそうです。
では次の候補地を決めるにはどうしたら良いか。
行政の最大の懸念は「また同じ反対が起きたらどうしよう」というものです。
かなり過激な反対運動だったようで行政側も辟易。言及するに耐えない事態も引き起こしてしまっています。
その「また同じことが起こる」という問題を回避すべく練り出したのが「土地取得容易性を重視して、民意合意形成は重視しない」という答えだったのだと思います。
民意と面と向かって進めては埒があかない、という答えです。
つづく
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