まだ見ぬ世界へ 中 | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。

 

 

 『嵐に伝えよう愛の言の葉』  


「あれ?店員さん、ちょっと似てる?」

智美が002と店員を見比べる。

「はい、良く言われます。」

青年が照れたように頭を掻くと、002をしげしげと見つめる。

「こちらはですね、最初は育て辛いかもしれません。」

「どうして?」

「いろんなことに敏感に反応するので……。

 多感な少年期を楽しみたい方にはオススメです。」

「ネットで見たんですけど……ヘタレモードがあるって。」

智美の質問に、青年は笑顔を浮かべる。

「はい。ございます。通常仕様はイケメモードですが、M気質のある方には帝王モード、

 ダメな子ほど可愛い気質のある方にはヘタレモードが発動します。

 ですが、これも育て方次第ですので……。」

「大丈夫。どれも好きだから。」

智美がにっこり笑って002を見上げると、青年も安心したようにホッと一息つく。

「お客様はどちらをご希望でございますか?」

「私は002にしようと思ってるんです。顔が好みなんで!」

「左様でございますか。では、001と002でよろしいでしょうか?」

二人は顔を見合わせ、うなずき合う。

すると、満面の笑みで智美と翔子を見つめる青年の頭に、ラジコンヘリがコツンとぶつかる。

「いてっ。」

落ちたヘリを拾い、二人に向かってにっこり笑う。

「少々お待ちください。ただ今商品の確認をしてまいります。」

青年が何か言いながら、店の奥へ引っ込んで行く。

「智君っ!ダメだよ、店でヘリ使っちゃ!」

残された二人は購入予定の二体を見上げる。

「楽しみだね。」

「うん。」

「あ、夜モードについても聞いた方がよかったかな?もう店には来ないだろうし。

 聞きづらいけど。」

恥ずかしそうに頬を染めた智美の肩に翔子が手を添える。

「大丈夫。夜モードはどれも満足させてくれるって書いてあったから!」

「そりゃ、そう言うでしょ?

 本当のところ、どれが一番いいのか……。」

智美が品定めするように5体を見回す。

「腰の動きは003と002が良さそうよね。」

翔子が言うと智美が、ふふっと笑う。

「私が買う002は帝王モードもあるんだ~。」

「え~、いいなぁ。001にもそういうモードあるかなぁ。」

「あるんじゃない?なくても、育てていけばいいんだよ。」

「そうだね。んふふ、今から楽しみ!」

書類を持って戻って来た青年の後ろから、猫背の若い男が顔を出す。

猫背の男はネクタイはしておらず、黒いセーターの襟元をポリポリと掻く。

「こちらが……購入手続きになります。ご記入箇所はこことここ……。」

ぼそぼそと小さな声で話す男に、智美と翔子は耳をそばだて、体を前のめりにする。

「智君、クーリングオフの説明もしないと。」

青年が男の耳元で囁く。

どうやら猫背の男は慣れていないようだ。

「ク、クーリングオフにつきましては……こちらをお読みください。」

ふにゃりと笑う顔に、仕方ないと溜め息を着いた青年が、二人の書類に目をやる。

サインをしていた智美が、思い切って青年を見上げる。

「あ、あの……ちょっとお聞きしたいことが……。」

「なんでしょう?」

青年がニコッと笑う。

「よ、夜モードについてなんですけど……。」

あ~あ、とうなずいた青年がイケメた顔で智美を見つめたせいで、

さらに恥ずかしさが増す。

「そちらはご心配には及びません。

 どの製品をとっても、満足のいく仕上がりになっていると自負しております。

 それぞれの個性を存分にお楽しみください。」

さらに詳しく聞きたいところだが、そこは相手がイケメンだけに聞きづらい。

「じゃ、腐モードについてなんですけど……。」

「腐モードは二体購入して頂くとお付けしているアプリなんですが……。

 あ~、一緒に遊ばせたいんですね?」

智美と翔子が同時にうなずく。

「では、今回は特別にサービスさせていただきます。

 001と002の相性はとてもいいので楽しめると思いますよ。

 ただ、あまり一緒に遊ばせすぎると、

 002の顔が崩れると言う報告も上がっておりますので、

 そこは様子を見つつ楽しんでいただければ……。」

「002は表情豊かなんですよ。」

猫背の男がふにゃりと笑う。

「考えてることが顔に出るタイプなんです。

 だからそこも楽しんで欲しいなぁ。可愛いから。」

「はい。」

智美が元気良く答える。

「あ、そうそう、001と002の腐モードは隠そうとする傾向もあるようなので、

 こっそり楽しむ方がいいみたいですよ。」

「こっそり?」

翔子が首を傾げる。

「オープンな相性の二体もいるんですけど……例えば004と005とか。」

青年がカタログの004と005のページを開く。

「004は005といると可愛くなるんですよ。

 005は003と一緒にいる時もだから、005がお兄ちゃん気質なんですね。

 004は強気な態度で甘えますし、003は天然度が増します。

 どちらも隠すことなく存分に披露してくれますよ。」

「え~、それいいなぁ。」

翔子が005のカタログの文字を目で追い始める。

「でも、育てるのが難しそう。」

「そうですね、でも手を尽くせば尽くすだけ成長する商品ですので、

 お世話好きの方にはオススメです。」

「003は?」

智美がカタログを捲り、003のページを開く。

「003は可愛いよ~。」

猫背の男がふにゃりと笑う。