Di-Li-Li Disc2 | TRIP 嵐 妄想小説

TRIP 嵐 妄想小説

嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



どうやら困惑してるのはおいらだけみたいで、

みんなは、わちゃわちゃと楽しそう。

特にニノは何を考えてるのか……。

おいらは翔君の腕を引いて、廊下に連れて行く。

「翔君、いいの?本当に?」

おいらは翔君の顔を引き寄せ、小声で囁く。

「え?何が?」

「こんなDVD……。」

「でも、脚本もおもしろかったし、ファンだけで、一般発売じゃないし、いいんじゃない?」

「また、そんな軽いノリで……。」

「せっかくみんなで作ろうって言ってんだから、智君も楽しもうよ。」

翔君はいたって暢気に笑ってる。

笑ってる場合じゃないから!

「ね?わかってる?ニノが監督なんだよ?脚本、ちゃんと読んだ?」

「……読んだよ。」

「あそこ、見た?『ベッドの上で絡まり合う二人』って。」

「……見たけど?」

「ニノが、簡単な画ですますと思う?あそこだけで、10分は割(さ)くよ、きっと。」

「……それは楽しみ。」

「そんな恥ずかしいこと、おいらできないよ!」

だって、気持ちが入るだろ?

翔君を、そんな近くで感じたら……。

「何言ってんの。これは役なんだから。役者、大野智ならできる。」

翔君はおいらの両肩をポンと叩いて、ギュッと握った。

「さ、時間ないから、さっさと撮ろう。」

そう言って、おいらの背中を押して楽屋に戻っていく。

「じゃ、シーン34、行くよ~。」

ニノがメガホンを振り回す。

相葉ちゃんがカチンコを持って、カメラの前にスタンバイする。

おいらは翔君を情けない顔で見上げる。

翔君は唇の端を引き上げてニヤリと笑った。

「はい、シーン34。」

カチン。カメラが回って松潤の目が光る。



「もう、二人で会わない方がいい。」

おいらは翔君に背中を向ける。

「本当に、そう思ってる?」

翔君の優しい声が甘い蜜のように、おいらを絡め取っていく。

「智君は俺なしでいられるの?」

おいらは振り返って翔君を見据える。

そんなこと、できるわけない……。

「じゃ、相葉ちゃんはどうすんだよ?」

おいらが泣きそうな顔で翔君を見ると、

翔君はおいらから視線を外し、窓の外を見る。

「知ってたんだ。」

「見ればわかるよ。」

おいらと同じなんだって、すぐわかったよ。

「だから、おいら……。」

おいらは逃げるように楽屋の扉に向う。

翔君はそのおいらの手を掴んで、おいらを壁に押し付けた。

ドンッ!

おいらの顔の右側に、翔君が壁に着いた手が見える。

「でも……智君は俺から離れられない……でしょ?」

翔君がおいらの顔の前でニヤリと笑った。

背筋がゾクッとして、おいらは翔君をまともに見れない。

「そうだよ……離れられない……。」

おいらは翔君と視線を合わせずに、首に腕を巻きつけ、唇を合わせる。

その瞬間、楽屋の扉がバンっと開く。

びっくりして振り向くと、そこには、つぶらな瞳に涙を溜めた相葉ちゃんが立っていた。

「これ……どういうこと……なの?」

相葉ちゃんがおいらと翔君を交互に見比べる。



「はい!カァーーット!」

ニノがメガホンをパンっと叩いて、松潤に何か言っている。

「いいね~、みんなさすが!ご苦労様~。」

ニノがニコニコしながらうなずいている。

「ニノ~、長回し多くない?セリフ間違えないかとヒヤヒヤするよ~。」

相葉ちゃんがひゃっひゃっひゃと、笑いながらやってくる。

「雅紀のセリフ、一つだけだろ?」

松潤がカメラをいじりながら、笑う。

「でも、最後だからさ~。」

相葉ちゃんは急いでメイク道具をまとめだす。

「あ、翔さん、壁ドンよかったよ~。見てる女の子はキュンキュンだね。」

ニノも笑いながら、移動の準備を始める。

「ほら、リーダーも準備手伝って!次は部屋、借りてあるから。」

ニノがニヤリと笑った。

おいらは一気に不安になる。

どうしよう。とうとうあのシーンの撮影だ。