台風ジェネレーション 上 - タイムカプセル side story - | TRIP 嵐 妄想小説

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嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。



「あの……。」


ショウは、昇降口で呼び止められ、ランドセルをしょったまま、


校庭の隅に連れて行かれた。


長い髪を耳の後ろで二つに結んだ女の子が、ショウの前で下を向いている。


ショウのクラスの女の子だ。


「ショウ君は……好きな人…いる?」


「え?……いる……けど?」


「だれ?」


「……。」


「私も言うから。」


女の子は交換条件なんだからいいでしょ?というように、


腕組みをして、ショウの言葉を待っている。


「教えてよ~。」


女の子は、ちょっと怒っているように見える。


「なんで、言わなきゃいけないんだよ。」


「いいでしょ。教えてくれたって。」


女の子はショウの腕を掴んだ。


ショウはそれを振り払うと、走り出した。




「ジュン君はさぁ、好きな子いないの?」


「キャー。知りたいっ!ジュン君の好きな人!」


女の子達がジュンの机の周りを囲む。


「え?俺?……いないよ。」


「ほんとに?」


「ほんと。」


ジュンがニッコリ笑ってみせる。


「うっそだ~。絶対いるよ。」


「ったく、うるせぇよ。…誰だっていいだろ?」


ジュンは、ちょっと睨みをきかせて立ち上がると、その場を離れた。


「ねぇ。ジュン君の好きな人ってさ……。」


「……うっそ~。」


「絶対そうだよ~。」


女の子達の視線は、窓際の一番後ろに座っているサトシに向って注がれた。




「マサキ知ってる?」


「え?何を?」


マサキは10分休みに隣の席の女の子に声を掛けられた。


「マサキがこのクラスで1番人気。」


「え~、うそだよ。」


「マサキ、足、速いからね。足が速いとモテる。おもしろいし。」


「じゃ、サトシのおかげかな?」


「なんで?」


「幼稚園の頃、サトシのこと追いかけてたから、足、早くなったんだ。」


そう言って、マサキは声をあげて笑った。


「……チョー嬉しい。」


女の子は満面の笑みのマサキを見て、満足そうにうなずく。


「マサキ達…、モテるよね。」


「あ、ジュン君とか?」


「カズとか、ショウ君とか、サトシとか。」


女の子はクスクス笑った。


「そうなんだ。モテるとか、よくわかんないけど。」


「学年の女の子、みんな、そのウチの誰かが好きだよ。」


「うわぁ、すごいね。」


「だから、気をつけた方がいいよ。」


女の子はちょっと意地悪そうに笑った。


「何を?」


「……サトシ。」


チャイムが鳴ると同時に、先生が教室に入ってきて、話はそれ以上できなかった。


「サトシ?」


マサキは窓の外を見ながら、考える。


サトシにどう気をつけるんだ?