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春場所中に日本にいなくてよかった。
いまだに「日本出身力士なんちゃら」が連呼されているのなら、それを耳にせずに済むからだ。
琴奨菊にはがんばってほしいが、日本出身だから応援するわけじゃない( 1月のインタビューを聞いて人柄が気に入ったことが主な理由)。
それにしても先場所の優勝のときの騒がしさは異常だった。
最初は「日本人力士の優勝はこの10年間ない」とか言って騒いでたのが、2012年に優勝した旭天鵬が帰化していたことを思い出してか「日本出身力士」に切り替えてまでニホンジンにこだわるフィーバーぶりだった。
それはスポーツ新聞レベルのことかと思っていたら、NHKの大相撲放送がそれを連呼したと聞いている。
公共放送がこの意識レベルでは困ったものだ。
いやいや同じ日本人力士でも故郷の出身者を応援するのが当然の心情なんだから、外国人よりも日本人を応援するのは当然だという人もいるだろう。
だが俺たちはこういうふうに考えてみる必要があると思う。
大リーグでイチローや田中将大がどれだけ活躍しても、マスコミやファンが「今度こそアメリカ人の首位打者を!」「アメリカ人エースの誕生を熱望!」と騒いだら、どう反応するか。
悲しくなる。
あるいは人種差別だといって腹を立てるのではないか。
つまりこういうことだ。
「日本人」力士を応援するのは個人の自由だが、人種による区別を口にした瞬間、それは差別になるのだ。
俺たちはこのことをよく理解する必要がある。
スポーツへ戻ろう。
野球好きのアメリカ人がイチローのプレーに感動し、応援してくれるのと同じく、ほんとに相撲が好きだったら国籍とは関係なく、強い力士、いい相撲をとる力士を応援するだろう。
日本人だの日本出身だのと騒いでいる人はきっと相撲ファンではなく、なんでもいいからニッポン最高!と思いたい淋しい人たち、自信のない人たちなのだと考えたい。
そうかといって異様なまでの琴奨菊フィーバーのなかで土俵に上がる「モンゴル出身」力士たちの心境は複雑だろう。
いろいろ難しいところがあるに違いない日本社会(しかも古臭い相撲界!)に必死に適応し、日本人を好きになろうと努力してきたにちがいない彼らは、現在の 思いっきりアウェーな状況 をどう思っているのか。
俺は申し訳なく思えてしかたない。
もうさ、大相撲で国籍や出身地のこと言うのはやめにしない?
モンゴル以外にもいろんな国から来てるわけだし、そもそも鎖国は150年前に終わったんだぜ?
最後にもう一回だけ言っておくが、日本人は差別をしないなんてのは真っ赤なウソで、互いが同質だから気づかないでいるだけだ。
鈍感でいられるぶん、差別体質はけっこう濃厚だとさえ思う。
相手がモンゴル人だろうが韓国人だろうが、一般的には厚遇されがちな白人様が相手のときでさえ、どこかで無意識に境界線を引き、ツンと突き放すのが日本人だ。
島国根性だからしょうがないとはいえ、俺たちはそういう差別体質について自覚すべき時代をむかえている。
「美しい日本」を信奉するウヨクがどれだけ反対しても、外国人の労働力なしに成立しない社会にすでになっているし、今後はもっとそうなる。
互いに人間として気持ちよく付き合っていくためには、不用意な線引きのクセをなおしておいたほうがいいと思う。
以上、アメリカへ来たからこそ自分のなかの差別体質を思い知らされた俺が言うんだからマチガイナイ!
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