昨日のテレビで豚の睾丸などから抽出した物質で、

切れてしまった指などが再生できる話をやっていました。


アメリカでは認可されて、すでに使用されているようですが、

用い方を考えていかないといけないと思います。


事故や怪我などで、指や足、腕などをなくしてしまった方にとっては

朗報の中の朗報ですが、

これを美容や若返りといった分野に転用するようになるとしたら、

それは個人的にはあまりよくないと思うのです。


子供のころ、スルメイカのようなたれた乳をぶらぶらさせながら、

近所のおばあちゃんが「柿食うか?」と玄関先で柿をもらって

食べながら帰ったのを思い出します。


おばあちゃんの小さくなってしまった背中、しわなどが好きだ。


ごつごつして土が入り込んだ硬くなってしまった

おじいさんの手が好きだ。


苦労を乗り越えてきた年輪を感じさせるからです。


それが家族中がみんな若くてぴちぴちの肌をしていたらと

思うとぞっとします。


地上でただ長く生きるのが人生ではなく、

どのように生きるのかが、大切だと思うのです。


漫画の世界ですが、

北斗の拳でラオウが「わが生涯にいっぺんの悔いなし!」と

昇天したごとく、


さだまさしさんの唄で「時を越えて行き続けた。今は枯れかけた大きな木。

けれども、その枝先に今年の若葉が生まれてる・・・」だったでしょうか、

命のリレーという意味でも

永遠の命は後孫につながっていくという意味でも・・・

(今回は霊界云々は別として)


動物などは死ぬ時期を

感じ取るそうですが、

人間もきっと本来は

自分が天に召される時期を

感じ取ることができると思うのです。


クローンなどの問題を含めて、

しっかりした倫理観で

対処していただきたいです。