5月31日付け、今朝の朝刊の「地球を読む」という論説で、東大の北岡教授のお話が載っていました。


「国益とは何か」と、いう題名で、実に感動しました。


簡単にかいつまんで話しますれば「自国の国益のために、他国の国益を省みない行為はとるべきではない」と、いう内容でした。


まったくそのとおりで、アメリカ発の不況の波が全世界に広がっているように、

自国の利益だけでものを考える時代ではないとおもいます。


でも、現実的にはなかなか難しく、


パレスチナ問題にしても、仕方がないことですが、どうしてもアメリカは国益を考えますと

イスラエルよりにならざるを得ません。


日本も今までアメリカとの親密化を保ってきましたが、アメリカの経済が落ち込み、

その不足分を補うためには、アメリカも中国を抜きにしては考えられない状態になってきており、

アジア全体の平和を考えると、この先とても不安です。


また、竹島問題にも触れ、日韓関係をぶち壊してでも竹島を取り戻すべきだとは考えない。

とも書いてありました。


谷内正太郎・前外務次官の3,5島返還の案には賛成しかねますが、現実の問題解決としては

ひとつの方法かもしれません。


北方四島の問題に関しましては、もちろん返していただきたいのですが、

先ほどの国益という点で考えますと、ロシアも簡単には首を振らないと思うのです。


北の海でとれる海産物や海洋資源は大きなメリットでありますし、ロシアにとりましては

経済的にもかなり大きな内容だと思います。


北方四島に現在も住むことはできませんが、民間レベルでの交流が進んで、

お互いに少しずつではありますが、理解しあえるようになってきているそうですし、

今現在どこまで進んでいるのかわかりませんが、


まず第1段階として、経済的に民間企業がそこに拠点を構えるなどして、

日本人がそこにすむことができるようにしてみてはいかがでしょうか?


そうすれば、もちろん日本からのお金もロシアに行くようになるし、

ロシアからの海産物などもより手に入りやすくなるのではないでしょうか?


また、より互いに親密になり、日本の領土だと理解していただきながら、

声を高め、その結果、日本に戻ってきても、そのままみんなで

すむようにしていけば良いのではないかと思うのです。


国の概念を越えて同じ人類として互いに納得できる点を見つけ出し、

ルールを決めていけばいいと思うのです。


本州などと同じように・・・


まさにそれこそ日本人の心の広さ、深さ、精神性の高さを世界に表すことのできる

方法ではないかと思うのです・・・