もうかれこれ3年使っているプロバイダーが
TELEWEST.
今の家に引越ししてきたのを機会に、ケーブルを入れて、
ブロードバンドにしたのがきっかけ。

TELEWESTのインターネットプロバイダをBLUEYONDERを呼んでいました

なぜ過去形か。

私の知らない間に、TELEWEST(BLUEYONDERも含めて)
この人の会社に買収されてしまったんです。

(知らない間に、といっても、マルちゃん曰く、
『先週、来た手紙、僕に見せてわざわざ説明してくれたのに??
もう忘れちゃったの?』 って・・・
私は、本当に健忘症かもしれない・・・)
ブランソン

その名ぞ、大富豪 リチャード・ブランソン卿
会社の名ぞ、バージン・・・

私たちは、TELEWESTのTV番組を、最高レベルにして
見ていました。サッカーはどんな試合でも見放題、
アニメも見放題(って、見ないけど)、
ドイツ・フランス・イタリア・インドのテレビも見れたりするわけです。

もちろん、SKYはあたりまえ。

LOST の新しいシリーズも、早速見れたりするわけです。
(LOST、ここ最近つまらないけど)

と・こ・ろ・が、昨日

新シリーズのLOSTが始まる前に、
テロットが何回か流れました。

「VIRGINは、LOSTやSIMPSONSなどの
SKYが提供する番組を全て放映中止にする可能性があります」


なぬ???

マルちゃんは、あっさり納得。

「そりゃ、そうだよー。
SKYといえば、世界の大富豪マードック一家の経営。

ブランソンは、それはそれはマードックと仲が悪いんだよ。

そろそろTELEWEST(現VIRGIN)との契約をやめて、SKYにする時が
来るかもなぁ」

がーーーーーーーん。∑(゚Д゚)

そうなると、BLUEYONDERのメールアドレスも解約??
結構、クライアントでBLUEYONDERのアドレスにて
連絡してる会社があるのにーーー。
またいちいち新しいメールアドレスを通知しなくちゃならないの??

VIRGINは、既にVIRGIN NETというインターネットプロバイダがあるはず。
これからは、BLUEYONDER.CO.UKのアドレスもなくなるのか???
BLUEYONDERも VIRGIN.NET になったらどうしよう!

というと、

マルちゃん、にやりとして、一言。

「ぷぷぷ、
の●こ@バージン なんてアドレスがあったら爆笑やな・・・」

ヽ(`Д´)ノ 

とにかく、ブランソンさん、どうか、どうか、 あなたの先見の明で
顧客離れを予測して、

TELEWEST(VIRGIN)での
SKYの放映を続けてください!!!


って、ここで言っても、どうにもならないけど・・・

いやぁ、今週末はゆっくり、けれど、いろいろアクティブにしてました。

スコットランドに水族館があるとは知っていたものの、
今まで行ったことがなかったんです。
土曜は、3家族でいっせいにスコットランドはNorth Queensferryにある

Deep Sea World

に行きました。

あまり天気は良くなかったものの、結構人出がありました。

水族館1

結構長い水中トンネルを歩きます。
これが、期待以上によかった。

2周したんですが、ほんと、時間があったらずっとぐるぐる廻っていたい!(笑)

水族館にあるレストランはいまいち。
友達の旦那さんも、
「環境に気をつけなくてはと言いながら、使い捨てのカップを
使い放題使って、矛盾してるよなぁ」と。
まさにその通りだと思う。
けれど、景色は、フォースブリッジを下から望む絶景で最高でした。

その日の晩は、久々にマルちゃんとディナー。
近くのメキシコレストランへ。
そこには、昼のバイキングに行ったことがあったんですが、
夜は全然違う!
もう、初めて味わう本格的なメキシカン!!
トルティーヤがあんな入れ物で出てくるなんて、
私、知りませんでした。(下を参照)


トルティーヤ

マルちゃんが、これ開けたとき、
わたし、わぁぁぁぁ!!とびっくりしてしまいました。(恥)

マルガリータもピッチャーで頼んで
二人でゆっくり飲みました。

早めに行ったので(7時)、結構人もいず、ゆっくりとウェイターに
構ってもらえましたが、8時過ぎから、急にすごい人。
ラグビーのSix Nation 対ウェールズ戦があったから、
周りはウェールズ人だらけ。
結局、精算するのに、30分以上もかかりました。
けれど、全然きになりませんでした。
だっておいしかったんだものー♪
ウェイターさん(メキシカン?)も笑顔がすっごく素敵だった。

今日、日曜は、朝遅く起きて、軽くブランチした後で、
私は近所のジムで1時間運動。
ランニングマシン+ローイングマシンで、合計210カロリー消費なり。
久々の運動で、昨日までひどく続いていた咳と痰が
急に切れた感じです。
ひゃー、昨日のニュース見てびっくり。

秋吉久美子、26歳年下の男性と3度目の結婚

26歳の日系アメリカ人と結婚したらしい。
くぅ、・・・すごい。脱帽。

でも、素敵だもんねー、秋吉久美子さん。
52歳には見えない。。。
秋吉

やっぱり、女は、いつまでもこうありたい。
それには、やっぱり



ですな。

ちなみに、私の辞書には、

恋する≠浮気 であります。
だから、
結婚してたって、恋人いたって、心の旅はできると思うのです。
それでキレイになったら、旦那も恋人もうれしいんじゃないかな。
誰に恋したって、何に恋したってもいいじゃないですか。
私はピアノに恋してます、とかね (ぷ)。

脳内恋愛だけでも、エンドルフィンは脳内から分泌されます。

エンドルフィン=脳内モルヒネ→人間をハイにする んでございます。

そういえば、ほんの昔ですが、某友人曰く、

「テンテンは、恋してると目がキラキラしてるー、女から見たらすぐ分かる」
といわれたことがあります。
(ヘイヘイ、旦那に恋してたんだろうな、なーんてねー、はっはっは...)

どうも、このエンドルフィン、モルヒネなもんだから、分泌されると
目の瞳孔を開く効果があるらしいですねー。
だから、目がキラキラ光ってくるらしい。
どっかで聞いた話ですが。

なんで、私の目がキラキラしてたら、

あ、こいつ、また(脳内)恋愛しとるー・・・

と思ってやってください。

50歳になっても、70歳になってもキラキラしてたい!

週末はみなさんどう過ごされましたか?
私たちは、さっき義父母の家でランチを食べて帰ってきました。
庭があるので、ちょっと時期はずれなのですがアジサイとラベンダーの剪定を
してきました。

今日は、ちょっと歯医者の話題から離れて、・・・

アメブロでこんなニュースがありました。

ラブホテルの入り方を童貞が学習する
 堂々と告白することではないが、私は今年で24歳になるが、まだ童貞である。来年はとうとう25歳になる。そこで、カッコよく童貞を喪失するために、まずはラブホテルの入り方に注目してみた.......... ≪続きを読む≫ そういえば、神戸での高校時代、
近くには、三宮、元町、新開地という繁華街があったので、
たまーーーーに友人と、わざわざラブホテルの前を通っては、

「ええ?さっきのカップル、ホテル行くんかなー」とか、
どきどき観察したものです。
ある日、女子高生4人で、中に入って、
わーーー、すごいなーー、こんなに部屋あるねんねーと見物していたら、
受付のおばちゃんに、
「あんたら、こんなところで遊んだらあかん!」
と怒られた覚えもあります(笑)。。。。

高校生といっても、私の学校は制服を着なくてもよかったので、
大抵私服で通学。なので、高校生とはなかなか分からないんでしょうけれど、
それでもティーンが4人、キャッキャとラブホテルの
部屋を選ぶパネルの前でいたら
ふざけてるな、と思われたでしょう。(笑)

ある日、その友人のうちの1人(その子だけ他の高校の彼氏がいた)が、

「わたし、この前みんなで冗談で入ったホテルに、
とうとう彼氏と行ってきた!」

とレポートしてくれたときは、その話にみんな釘付けでした。

彼女が、先に遠い未知の世界に行ってしまったような、
でもドキドキする気分になったのを
覚えています。
彼女、今どうしてるんだろう。

非常に若かりし、懐かしい17歳の思い出です。

イギリスに来て今年で9年目に入りました。
なのに、ここの歯医者に行ったことがありませんでした。

たまーに、日本に帰ったときに、全額負担で歯のチェックは
してもらうのですが、それだけでも高い(10000円はする)。
歯医者


そんな中、

クリスマスに、トフィーをもらって食べたら、8年前に
日本で治療した歯の詰め物が取れてしまいました。ガーン

なので、昨年末、ふと歯医者が目に留まったので、
その場で入って予約をしました。
(かなり深い穴だったので、ちょっとしみてきていた)

歯医者の受付に入った時、

「NHSでの治療(無料)は受け付けていませんよ」

と、すぐさま言われたので、

「いや、お金は出します。プライベートで構いません」

と言うと、受付の女性、
急に声色をうぐいすの声のように変えて、

「あーーら、それだったら、来週来てください♪」

ということで、すんなり予約完了。

初診は35ポンド(日本円で7200円)です、と言われました。

==========
歯医者さんは、すごくいいおじさんで、
何を今しているとかきちんと説明してくれるので、
興味・好奇心旺盛な私は質問しまくり。
それをまた喜んで応えてくれるので、それはそれでうれしい。

あと、もっと高いかなと思っていたのに、35ポンドで
レントゲンでの歯の分析してくれるっていいかな、と思った。

で、その次週から、歯の治療開始。
======

歯の治療は日本とそれほど変わらない。
歯茎に麻酔をして(痛いのも一緒)、虫歯になってしまったところを
削って、詰めるって感じ。

ただ、
ただ、
ただ、

やっぱり高い。

2回目(左前歯治療+歯垢除去)=155ポンド(32000円)
3回目(左下歯治療=133ポンド(26000円)
・・・

あと2回治療が残っています。(涙)

私が鬼のように働いて得た12月のお金がどんどんと
歯に消えていきます・・・
治療費全額で日本に帰る航空券が買えるぅぅう・・・・

でも、マルちゃんの爺さま(今も健在91歳)が、
30年前まで歯医者をしていたんですが、マルちゃんママ曰く、

それくらいの金額は結構普通よ、とのこと。
NHSでも、その半分位は払わなくちゃならないらしい。

50年前は、1日1人治療するだけで、生活できるくらい
(豪邸+メイド1人+料理人1人)
儲けることができた、とマルママ談。

マルの爺さまは、二次大戦時、ジャマイカで戦争で
歯科医として、兵士の壊れた顎を治していたらしい。
そこで、生まれたマルコムのママ。
だから、ジャマイカ生まれのイギリス人。
マルママのママも、戦争について行ってたんだなぁ。
昔の戦争では、奥さんが戦争についていくのは普通だったって
聞いたことがあるな、そういえば(ナポレオンの時代とか)。

ちょっと話がずれました。

とにかく、イギリスは歯医者高いです。

税金めちゃくちゃ払っているのに、
(今月は、マルちゃん、
ボーナスから2000£(40万円)も税金吸い取られた!鬼政府!)
なんでこんなに医療サービスが悪いんだろう・・・

でも、結局、人間、生まれてきたら
死と税金だけは逃れられないっていうもんね・・・
(これ、何かのことわざ?)
たしかに、日本では昔から租庸調とかいうくらいだし・・・
お代官様が、「こりゃ、米よこせー」って農民にいう場面とか
漫画で出てきてたけど、今、すごい身に沁みて分かる・・・
特に、今の時代は、給料明細から、サラサラサラーって
音も立てずに国に吸い取られちゃうんだもの、
さらに逃れたくても逃れられないですね。
ぶつぶつぶつ・・・

イギリスでは、歯医者の数がすごく少ないというけれど、・・・
せめて、日本みたいに3割負担とかしてほしい。

National Insuranceも相当払っているけど、
将来、本当に私たちのこと保障してくれるのだろか。
考えれば考えるほど、どんどん心配になってきた。

もっと税金高い国(他のヨーロッパ諸国)でも、
こんな感じなんでしょうか??

_______________

けれど、歯を治療すると、ちょっと気分が晴れます。
歯だけは、やっぱりお金かかっても、治そうと思っています。
歯垢取り(32ポンド)も、半年に1回はしてもらうと、
歯が長持ちするらしいです。
入れ歯とか、せめて70歳になるまでしたくないから、
当分、容赦なく、歯医者行きます・・・(涙)

_______________
スコットランドの男前っていうと、誰を思い浮かべるでしょうか?

ショーン・コネリー?

ユアン・マクレガー?

うーん、確かにショーン・コネリーみたいな人が上司だったらかっこいいだろうな。
ユアン・マクレガーみたいな人が同僚だったら・・・どうだろ。
(うーん、個人的にユアン・マクレガーは男前とは思わないんですが・・・)

とにかく、スコットランドに限らず、イギリスってあんまり男前がいない気が
ずーーーっとしてます・・・
(あ、マード、マードはスコットランド人の中でもめちゃくちゃ男前よー)♪)

だがしかーーーーーーーし、
一人だけ、一人だけ、すーーーっごくかっこいいと
この8年間思い焦がれている人がいます。

そ・れ・は、

BBCスコットランドの Rob Matheson(ロブ・マテソン)さま。



あなたを見るために、私は朝早く起きます(←うそ)。
すっごくつまらないスコットランドのニュースも、
あなたが読むと、すっごくおもしろいわ。
ちょっと最近はげかかってきたけど、それでもすてき♪

ジャッキーバード(*1) みたいに、聞きづらい訛りじゃなくて、
さわやかな、さわやかなスコットランドの口調のあなた。
ああ、すてき。

他のスコットランド人のアナウンサーみたいに
ださいファッションセンスじゃない、すてきなロブ。
あなたの素敵なその肩幅にどきどきドキドキ 背広が似合うわー。
そんじょそこらの通りで見る、腹の出たスコットランドの男とは
大違い。こんなかっこいいスコットランド人、めったに
お目にかかれません。

グラスゴーに住む友人に、ロブ・マテソンさまが好きという
話をすると、

「グラスゴーで結構見るよー。
ラフな格好で買い物してるよー」

とのこと・・・

うっ。。。。
うらやましすぎます。。。

======
*1 ジャッキー・バード:同じくBBCスコットランドの女性アナウンサー。
  なんか、彼女の発音が非常に耳について、大抵彼女が出ていると
  夜6時半のBBCスコットランドニュースをITVニュースに変えちゃいます。
  かなりギャラにはうるさいと内部の話を、友人から聞きました。
  ありえそう。。。
先週末、家族でドライブに行こう!ってことで
朝がんばって起きて、家を出発しました。

高速道路に乗る前に、ガソリン入れよってことで
ガソリンスタンドに寄りました。
ガソリン代払って、マルちゃん、ルンルンで車に戻ってきたかと思いきや、
一言・・・

家に今すぐ帰らなあかん


???

ナンバープレート盗まれてる・・・


!!!

週末しか、それも月に2,3回しか車に乗らないので、
いつ盗まれたかとか良く分からないんですが、
どうもそういうアホなことをするヤカラがいるようです。

ポロっとおちるような構造じゃないし、
よく見ると、何かでこじあけて取った形跡がありました。


ボルボ

(見事に前のナンバープレートが無い・・・)

後ろのプレートはちゃんとあるので、ただのいたずらなんでしょうが、
かなりマルちゃんも私もへこみました。

すぐに警察に電話して、処理番号をもらって、
また時間があるときに、Harfords(日本で言うオートバックスみたいなの)で
プレート作ってもらいます・・・
(どれくらいで出来上がるんだろうなぁ。。。)

マルちゃんは、もうイギリスいやや!と
かなり怒ってました。
が、こういういたずらは、どこの地域でも、どこの国でも起こるよ、と言って
お互い慰めあいました・・・

それにしても、ふざけたイタズラですな。


仕事の前(特に、外で日本語を教える前)は、
脳内テンションを上げるために、バス・電車の中で iPod 聞いてます。

マイ iPod mini は、メタルグリーンで2GB.
マルちゃんのお下がりです。
そういえば、これ買った時は、マヤは私のおなかの中だったなー。
関連記事 :マルちゃん、IPODで激怒

そーんなに外にいるわけではないので、2GBで十分。
マルちゃんは毎日20分徒歩通勤なので、もっと大きい容量が
ほしいと、秋に40GBのを買いました。
動画もいっぱい見れるそうで、マヤの動画とか音楽クリップとか
持ち歩いているようです。
うーん、ちょっとうらやましいけど、
ま、私は当分ミニでいいです。

で、話を戻して、

最近のお気に入りの一曲は、LOS LONELY BOYS の

         HEAVEN

(曲名をクリックしたら、ちょっとだけ視聴できます)

Texas出身の3人組兄弟バンドです。

LLB

去年、サイパンに行ったときに、
サイパンテレビ(Tourist TV?)で毎日このバンドの曲が
かかっていて、すっかり頭にたたきこまれたわけですが、
いい思い出と共に、この曲大好きになりました。
真っ白な砂浜、透き通る海、真っ青な空・・

ホテルの部屋で、
「あれ?この曲、聴いたことあるねー」
とマルちゃんにいうと、

「おいおい、この曲、スコットランドで
車の中でかけてたら、『この曲ダサーーーイ!』って
言ってたのに??」

と言われてしまいました。

同じ曲でも、寒いスコットランドで聴くのと、常夏サイパンで聴くのと
雰囲気が違うわけですわ。

この曲、Heaven、イントロがいい。
あと、歌詞と歌詞の間に入るコーラスの
How far is heaven...
という言葉が、ほんとに響く。

歌詞にある

I've been lost in my own place
And I'm getting' weary 。。。

という気分の時に、いやー、人生そんなに悪いもんでないかも、
とちょっと重い気分がフワっと浮き上がる感じの曲ですね。

曲聴いてたら、かっこいい兄ちゃんが歌ってるもんだと思って、
演奏してるところをYoutubeで見たら、
ちょっと正直、想像(妄想)と違ってて、ガックリ(笑)。
いや、男は顔とちゃう、ちゃう・・・

私がCDの日本語の訳詞を担当しているスペイン/USの某バンドODBとも
コラボしていると最近知って、うーん、イギリスに今度来そうなので
さらに、さらに見に行きたいバンドでもあります。

(地震の日の朝、父親が近所に住むおば(父の姉)のところに
安否を確認に行ったものの、なかなか帰ってこない・・・)

父がなかなか帰ってこないので、私と妹は叔母の家の様子を見に行くことにした。


地震16

  叔母の家に行く途中に撮影した写真。

右の家は妹の同級生の家。
彼女と彼女の家族は、壊れた屋根のすきまから外へ脱出した。
現在はガレージになっている。


叔母の家を見た時、これは悪夢じゃないか、と目を疑った。
父は既に壊れた叔母の家の中に入って、叔母、つまり父の姉を救出しようとしていた。
祖母は既に救出されていて、毛布に包まれていた。

祖母のところに駆け寄ると、

すぐに私たちに気付いてくれて笑って、
「今朝は○○ちゃんたち(私と妹)に温泉タマゴ作ってあげよう、と思ってたのに、

その機械も全部あの家の中や。もう機械壊れてるよねえ」

おばあちゃん(当時87歳)は強い。こんなときも、なにげない会話をするのだ。



地震12
 祖母と叔母の家。

父(写真には写っていない)を含めた多くの人が

叔母を救出しようとしている。

1階がそのまま2階に押しつぶされている。
2階のグランドピアノの重みが第一の原因らしかった。


叔母と祖母は1階に寝ていて、
祖母だけが運良くベッドから地震の揺れで、
振り落とされたらしく、
叔母はベッドから落ちる前に、柱に体を取られたらしかった。


叔母はリュウマチがあったので、動きたくても動けなかったんだろう。

一瞬の出来事が生死を分けた。


祖母は、自分の娘(叔母)が、
「苦しい・・・助けて・・・」と言うのを、
落ちた柱の向こうから聞こえながらも、
何も出来なかった、と
かなり後になってから話してくれた。

「何で、神様は私のようなおばあさんを生かしておいて、
まだ若いのを殺してしまうんやろうか。
目の前で自分の娘が死んでいくのを聞きながら
何もできない自分がはがゆくて、どうしようもなかった」



 


地震15

叔母はそれから30分ほどして家から出された。
息の無いまま。

その場では誰も涙を流さなかった。.
泣き虫の私も泣かなかった。
祖母も泣かなかった。
自分の姉の体を取り出した父も泣かなかった。

叔母にも涙はなかった。
そして吹き返す息もなかった。


地震14

 

壊れた自分の家を見つめる人 (95年1月17日 午前9時頃、地震後4時間以上経過)


私の家は、山側にあるのだが、南の方に火事が多くあるのが分かった。
なぜなら火事の煙が北に吹き流れてきたからだ。
空がどんどん暗くなっていく。
妹と家に帰ってから、悲しいニュースを留守番をしていた母に知らせ、
もう少し南へ歩いてみることにした。

<<この当時は、携帯電話が普及していない。
ポケベルを持っていたのを覚えているけれど、
電話をする電話回線が地震で切断されてしまって使用不可能だった>>

南西の方へ20分ほど歩いただろうか、
4-5階建てのディスカウントショップ トポス東山店 が
2階建てほどの高さになって潰れていた。

トポス
(95年1月17日 午前11時頃)

もう神戸はおしまいだ、と本当に思った。

===================

もうこれ以上、今日はおそらく書きません。
神戸が本当に前とそっくりそのままに戻ったとは思いません。
けれど、全てのものは流転するわけです。

この地震で自分がトラウマを受けたかどうか自分ではよく分かりません。

たまに、明るい広いところにいくと(日本の百貨店とか)、
急に足元をすくわれたように、グラグラグラっとこけそうになることが
あります。三半規管がおかしくなったかのように。
もしかしたら地震の揺れで、耳のバランスを感じるところが
おかしくなっているのかもしれません。全然違う理由かもしれません(笑)。

こういう風にトラウマは自分でいつも診断できるものではないんでしょう。

地震後、5,6年は結構ガムシャラに勉強したり働いたりした気がします。
地震後、本当に通常の生活に戻ったのは1,2年経ってからでしょうか。
あれで生き延びれるんだもの、人間やろうと思えば何でもできるぞ、と
根性はついた気もします。たまにその気持ちは忘れそうになります。
でも、1月17日が来ると、

なんか分からないけど、とにかく

がんばろう!

と思うんです。


1日たったらすっかり忘れちゃえることが誰にだってあります。

何年たっても忘れられないことも誰にだってあると思います。

私にとってのおそらくずっと忘れられないことは、

やはり1995年1月17日です。

体験を毎年何度も語り継ぐことは、体験者の使命だと思うのです。
大地震を知らない人は、
私の体験の1%でも想像していただければそれでいいんです。
神戸だけじゃありません。日本だけじゃありません。
アジア諸国、アメリカ大陸などの環太平洋諸国や、
トルコ、イラン、その他の国が地震という避けられない災害を受けたり、
またこれからも将来、残念ながら体験しなくてはならないのです。
自然災害は逃れられません。
ただ、前もって危機を管理することは出来ます。
危機管理(Risk Control)は、本当に地震だけでなく他の災害にも
非常に大切です。
危機管理を行うためには、まずその体験を経験した人は語り続ける、
しなかった人は理解に努める必要があると思うのです。

その次の年(1996年)に書いた自分のウェブサイトから以下引用します。


==========================================

地震の夜、私は2時までレポートの仕上げをしていた。
火曜日は宿題提出の日だった。
エス(愛犬)を近くに寄せて。
午前2時にベッドへ入った。
そして、悪夢はやってきた。深い眠りの中。

しかし、私の妹は、地震の瞬間、既に眼を覚ましていたのだそうだ。

以下は妹の談話:
*******

「いやぁ、なんか冬だったし、トイレにすごく行きたくて。
あの頃は毎日たいてい5時に眼が覚めてて。

あの朝も5時30分位に目が覚めて、
なんかすぐにトイレに行くのもいやだなぁ、と思って、
(6時までトイレ我慢しよう)って決めて、
ラジオの「もうすぐ夜明け」聞いてたんだけどね。
おそらくトラックの運転手向けの番組なんだろな。
で、今でも覚えてるわ、あの時の曲、
BONJOVI の『ALWAYS』。

(まだまだ我慢、我慢)ってじっと時計のデジタル数字見つめてて、
なんかまるで地震の秒読みみたいだけど。

(5時46分や・・・あと15分)って思って、
ちょっと寝返りうとう、と思ったらいきなりベッドが持ち上がって・・・。
もう、すぐにベッドから出て
机に頭突っ込んで 「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」って叫んだのに、全然起きなかったなあ。(笑)
で、「お父さん、お母さん!」とも叫んで・・・。
(以上、妹の談話)
********

私自身は、あの瞬間、ジェットコースターに乗っている夢を見ていた。
すごい速度のジェットコースターで、
体がコースターから振り落とされるような、そんな夢だった。
けれど、実際それは夢ではなく、本当に体がベッドのなかで揺さぶられていたのだ。

現実を認識するまで5秒以上はかかったと思う。

妹の叫ぶ声が聞こえて、家の外でパチパチッ!
となにかがスパークしているのが聞こえて、

これが地震だ、と認識したときには<ちょっと冗談とちがうの?>のそれだけ。

揺さぶられ方が尋常じゃなかった。
「これでもか!これでもか!」 と誰かに揺さぶられているかのよう。
左右に散々に揺さぶられたあとで、上下方向での揺さ振りだったように思う。

15秒ほど揺れた後、少し経って、またすごい揺れ。

家が潰れるんでは、と思い、すぐに階下の玄関に向かう。
父も母も階段のところにいる。

玄関に家族4人固まって、まずは外の屋根やタイルが落ち終わるのを待つ。
(すごい音をして落ちていたので)

揺れがおさまるとすぐに外に出て、隣の空き地(ガレージ用地)に避難。
近所の人達も同じことを考えたようで、皆空き地に集まる。この時、空き地の存在に感謝。
家に留まっていたら、神経衰弱か胃炎で死んでいたかもしれない。冗談ではなく・・・。


地震、家の前
<これは隣の家。奥にいるジャケット着ているのは私の妹。
瓦が落ちている>

壁のタイルがほとんど剥れた。
電気がないのでTVを見ることがデキナイ。ラジオだけが頼り。
神戸の震度が未確認、というアナウンサーの言葉に震える。
こんな経験したことない。
(午前7時)

私の家は築50年。戦後空襲後に建った。マッチ箱のような極小の家なので、
よくは揺れたが、それゆえに潰れることからはなんとか免れた。

(午前8時)

父はすぐさま叔母のところへと行った。

叔母の家は、徒歩で10分くらいのところである。

父はいつも叔母の家の構造を気にしていた。

父は叔母に一度地震前に建替えを薦めたものの、

叔母はまだ必要ないと言っていた。

叔母は祖母といっしょに住んでいた。・・・ 


父は建築士で、大きな地震が神戸に将来来るのではないか、
という噂は聞いた事があったという。
だからか、私たちの家は万が一に備えていた。
この万が一の備えをしていなければ、私たちは今この世にいないだろう。

93年(地震の2年前)には、瓦葺きの屋根を取り払った。
屋根の重みだけで家が揺れ始めているのを父が感じたからだ。
そして、非常用ランプを一階と二階に設置して、停電に備えた。
これは、地震だけにではなく、
大雨等の他の自然災害に備えてのつもりだった。
あと、タンスやTVは壁に金具で取付けた。


ちょっと長くなりそうなんで、ここでちょっと一息。