今朝、
次郎(二男)を学校へ送り出した後、母と朝食。
何気ない話をして食事が終わりかけた頃、
母:『今、上の部屋に居る人だけど…いつまで居るのかなぁ』
キタキタ来た-!(~_~;)
私:「誰のこと?」
母:『太郎(長男=現在海外にいる)の部屋に住んでるでしょ?』
私:「誰もいないよ。
だいたい、物置状態のあの部屋に人が住めるわけないでしょ」
母:『そう?…でも出入りしてるでしょ?』
私:「住んでませんよ。
ましてやお母さんの知らない人が勝手に住んだりしないよ。」
こんな感じの会話を
昨年から何度も繰り返している。
ある時は二男の部屋に友達が泊まり込んでいるとか、
またある時は母の自室に子どもがいるとか・・・
時には
私が母に無断で他人に部屋を貸しているというような言い方をしたりする。
腹が立つが、
母にとっては自分の知らない人たちが家の中をうろついているのだから
無理もないことかもしれない。
その都度私は時間をかけて説明する。
母は一応納得するが、同じ事の繰り返しである。
納得したような言い方はするが、
実は納得していないのだと思う。
【幻視】というレビー小体型認知症特有の症状であり
要するに【マボロシ】が見えるわけなのだが、
「お母さんにだけ見える!」
「お母さんにしか見えない!」
と何度も言われる母は、
『ワタシにだけ見える』ということを
特別な意味に取り違えているように思う。
幽霊が見える霊能者のように
“自分は特別”という意識が生まれてきている。
もともとプライドの高い人である。
極端な言い方をすれば、
『あんた達には見えるまい』
という、ある意味“特権階級”的な意識。
それを母自身が認めてしまったら
【マボロシ】はマボロシでなくなる。
主治医からは
●マボロシが見えても無視すること・決して話しかけたりしないこと
●見えても家族にそのことを話したりしないこと。
というような指示が出ている。
家族としては
●マボロシの話に同調したり、対応しないこと。
要するに、
マボロシについては本人も家族もスルーしておけということらしい。
【マボロシ】が市民権を得てはならないからだ。
とはいえサラッとスルーしてしまうと母は不愉快になる。
ある意味当然だ。
レビー小体型認知症の特徴は
主治医の言い方を借りると“生き生きしたマボロシ”!
つまりあまりにもリアルな幻視だということだ。
そんなモノが見えてしまうのに無視しないといけないというのは
本人にとってはかなり大変なことであろう。
いくら【かまっちゃダメ!】【話しちゃダメ!】と言われても
なかなかそうはいかないのだろう。
そんなわけで
今日も千客万来・・・
