今回は子供の習い事のやめ時についてのお話です。因みに家の子供たちは現在大学生と高校生なので、子供たちが小学生の頃を思い起こしながら書いています。

 

 

【長女のピアノの習い事の場合】

 

長女の場合、小学生低学年から始めた習い事に関してはほとんどが「お友達がやっているから、〇〇ちゃんもやってみる?」と軽い気持ちで聞いて、大抵「うん。」と二つ返事で始めるパターン。

 

我が家では、基本的に自分がやると言って始めた習い事は、よっぽどの理由がない限り簡単には辞めさせないルール。習い事を開始する前も「自分でやりたいって言ったんだから、直ぐに辞めるのはダメだからね、ちゃんと頑張って続けられる?」と確認してから自分で決めさせていました。

 

それでもまあ小学生なので、時折「辞めたい」と弱音を吐くこともあります。長女はピアノの練習が特に嫌いで、日々の練習を開始するまでも私がせっついてようやく練習を始めるのが日常。毎日練習をやらせる側の母も子供と同じくらい精神的に疲弊します。

 

そして、子供が辞めたいと言った時、私が決まって子供に言う言葉がこれ。

 

 

「辞めたかったら辞めていいよ。だってやる気ないのに続けても意味ないし、時間もお金ももったいないもんね。でもその代わり、後で後悔してやっぱりまた続けたいって言ってももう習わせてあげられないよ。それでもいいならいつでも辞めていいよ。」

 

 

すると、天邪鬼的な長女は決まってこう答えます。

 

 

「絶対にやめないっ!」

 

 

負けず嫌いで言っているのが半分、そしてここで辞めたら本当にもう2度と出来ないのは困るが半分の感情だったと思います。過去に何度このやり取りを繰り返したことか。

 

正直なところ小学生には若干厳しい言葉だなとは思います。でも、直ぐに辞められると思ったら本気でやらないし、努力もしなくなるだろうなって。母としては努力を続けたその先に喜びや感動、達成感だったり、新しい可能性が湧いてくる事を教えてあげたかったのですが、それが果たして小学生の長女に伝わっていたかどうか。

 

ピアノを辞めるのは簡単だけど、一瞬の負の感情で今までの努力や可能性を止めてしまうのは本当に勿体ないと思うんですよね。まあ私の場合は、ただの親のエゴだったのかもしれませんけど。😅 

 

結局のところ長女がピアノを辞めるきっかけになったのは、ピアノの発表会の課題曲で好きな曲を弾かせてもらえなかったという理由でした。その頃には子供は中学生になっていて、楽譜があれば割と色々な曲も弾けるようにはなっていたんですが、当時大好きだった名探偵コナンのテーマ曲を発表会で弾く予定で、夏休みの間もずっと毎日楽しそうに練習をしていたのに、発表会の2周間程前になって、ピアノの先生から「〇〇ちゃんはもう中学生だから、発表会にはアニメのテーマ曲じゃなくて、ちゃんとしたクラシックの曲で出た方が良いと思うの。」と言われ渋々クラシックの曲に急遽変更することになりました。

 

たった2週間の練習期間で良く発表会までに仕上げたなぁって感心しましたが、そのくらいの時期から子供のピアノに対するやる気が限界を迎えたのだと思います。結局、発表会が終わって直ぐくらいに子供から正式に「もうピアノを辞めます」と宣言され、7〜8年続けてきたピアノを辞めました。本人的には練習はとにかく嫌で仕方なかったけど、燃え尽きるところまでやったので、もう後悔は無しという感じでした。

 

母の心残りとしては、ピアノの発表会でコナンの曲を弾かせてあげていたらもう少し続けられたのかなぁ、なんてつい違う未来を想像してしまいます。いつ辞めてもおかしくない程練習嫌いだったのに、結局中学生の途中まで続いたのはある意味すごい頑張ったよなぁって今は褒めてあげたい。

 

因みに、次女は同じくキンダーに入る少し前からピアノを始めて、小学3〜4年生くらいの発表会前に、「もうピアノ辞めますか?」という母の問いに「うん、辞める!😄」と素直に即答して、あっさりピアノを辞めました。まだ小学生なのにその決断の速さには潔さを感じます。爆  笑

 

 

【長女のスイミングの場合】

 

長女は3歳くらいから夏だけの水泳クラスを取っていましたが、長女が小4くらいの時に本格的に習いたいと言うので、YMCAのスイミングに通わせる事になりました。

 

YMCAの水泳教室では、まず週1のレベル別クラスから始め、1〜2ヶ月後に当時のインストラクターの勧めでスイムチームのトライアウトを受けて見事合格!

 

翌月から早速スイムチームの練習に参加する事になりました。それまでは週1の練習だったのが、スイムチームになると週3になって練習量も増えるので、最初はかなりバテていました。でも、実は地味に大打撃を受けていたのは週3で送迎をする事になった母。💦

 

スイムチームの練習はまあまあキツかったようですが、長女が好きで始めた事だったので、練習も割と真面目に通っていたし、フォームも記録もどんどん伸びていきました。小学生の高学年から高校生の途中くらいまで続け、高校の水泳部が始まるタイミングで辞める事に。基本的に泳ぐのが好きな子供だったので、水泳の技術はみるみる上達していきました。

 

「好きこそ物の上手なれ」って言いますけど、これって本当なんだなぁってこの時つくづく思い知らされました。

 

因みに、次女は長女に便乗して同じYMCAで水泳を習い、途中からスイムチームにもおまけで入れてもらいましたが、とにかく嫌々練習に通っていたので、ある程度泳げるようになった後は全然記録も伸びず。最後はコロナの感染拡大が原因でプールが使えなくなった事を理由にスイムチームを辞めました。その時も「やった〜、やっと辞められる〜!」ってそれはそれは大喜びしてました。好きな事をやらせないとこうなるという典型ですね、きっと。🤣

 

 

<感想>

 

子供の習い事って正直なところ、いつがやめ時なのか正解が分からないですよね。嫌々続けている習い事だったとしても、そのうちに楽しいと思ってくれるんじゃないか、始めてよかったって思ってもらえるんじゃないか、子供の可能性を伸ばしてあげられるんじゃないかって、親としてはついどこかで期待していたと思います。

 

でも、現実はそう簡単にはいかないのが子育て。ピアノの練習も私が言わなきゃこの子は絶対に1人でやらないって決めつけて、かなり意地になってやらせていた自覚がありますし。あれから年月を経て思うのは、もっと伸び伸びと好きな事を沢山やらせてあげればよかったなぁって。もうだいぶ遅過ぎなんですけどねー。

 

私のママ友の1人は、2人のお子さんが小学低学年くらいの時に、「好きなことを一つだけ何でも習わせてあげるよ。でもその代わり、やるからには1番を目指して途中でギブアップするのは無し。ずっと続けられる本当に好きなことを見つけなさい。」と言ったそうです。

 

そのお子さんたちは、小学低学年から高校を卒業するまでの間、自分がこれだと決めたスポーツを弱音を吐かず練習に励み、最後まで見事にやり切りました。本当にすごい!そして、チームスポーツをしていたお子さんも個人競技をしていたお子さんも、2人とも数々の表彰履歴を残しました。

 

色々な習い事をさせるのがいいのか、一つの習い事をとことんやらせるのがいいのか、親としては迷いますよね。今の私が言える事は、習い事は好きな事をやらせてあげると、親が煩く言わなくてもどんどん上達して、子供の自信にも繋がって行くって事。この事実、子育て中の当時の私に教えてあげたかったなぁ。