私 「面接では事務以外の可能性はほぼ無いというかルール自体が無いって言われたものの、私は事務以外も是非やりたいって言ったんです。面接通ったって事は事務以外も考えてくれるって事ですか!?」

かなり興奮していた。

嫁さんの前以外では、あまり感情は出さない自分だが感情が出ていたと思う。

こんな大企業、しかも自分の長年の経歴を活かせる仕事。

かなり志望度は高い。

エ 「まぁ、可能性が無ければ最終面接には呼ばれないと思うのですが、過度な期待はしない方がいいと思います。当面は事務の可能性もありますし。何はともあれ面接日程を調整してご連絡します」


こちらのバイトが休みの日を伝え連絡を待つ事にした。

それほど日をあけずに最終面接の連絡がエージェントより入った。

最終面接の日程が確定した。

ここについてはアメブロ上で当時、「かなり志望度が高い会社」として伏字で記事にしていた会社。



最終面接の日がやってきた。
前回と同じくエージェントが面接開始までは同行してくれる。

緊張はしているものの、前回ほどでは無かった。

一度、落ちたものと思えば気も楽になる。

「通ったのがラッキーな感じだからな」

そして、前回と同じ部屋に通されエージェントは退出し最終面接のスタート。

面接官は一人。白髪のかなり年齢の高い方と思われる。

さしずめ天皇陛下のような強烈な「偉い」オーラが出ていた。

エージェントが退出し、椅子に座るかと思いきや、窓際にテクテク歩く面接官…

面 「移転して間もないんですよ、ここは」

私 「眺めがとてもよろしいですね」

面 「年始の東京マラソンのコースになっているから丁度ここから見えるハズなんですよ。今年の夏に移転したから実際には来年が初めてなんですがね」

私 「それは特等席ですね、眼下に見れるなんて」

面 「けど、それ以外はいい所が無いから、社員らは前の場所の方が飲食店も多くて良かったと言っているようで…」

私 「そうなんですか」

面 「あっちにはお台場も見えてねぇ」

私 「ほんと、眺めはいいですね。私は田舎出身なのでこういう場所は憧れます」

しばらく雑談をした。

何だか、おじいちゃんと世間話してるようなほのぼのした空気が漂っている。

これは、本当に最終面接なのか?

その後、やっと椅子に座り私の恥部をいじられた…

な~んて書いたらドキッとしますよね。

恥部とは二年で三社転職した時の恥ずかしい職歴の事です。

一社目の営業会社を辞めた理由を聞かれ、「未経験という理由だけで、顧客対応に自信があるにも関わらず、マトモに営業をやらせてもらえず、営業をやりたくて転職をしました」と話した自分。

すると、
面 「そんなのはオカシイ!何故、本人にヤル気があるのにさせないんだ?オカシイじゃないか!」
と、それまで温和だったのに急に少し感情的になった面接官。

私 「かなり競争も激しく、店長の立場からすると厳しいノルマもあったようなので恐くて新人には任せられなかったのだと思います」

面 「それでも、オカシイ!本人がやりたい、自信があると言ってるならやらせるべきじゃないか!どうしてそんな事になるんだ」

何故だか、静かで紳士的雰囲気だが、とても怒ってくれてる。

すみません、私には面接官のスイッチが分かりません。

もしや、私まで同調して前勤務先の悪口を言い出すか試してるんだろうか…

そういえばスタートも世間話ばかりだったもんなぁ。

もしや、人間性重視の面接か?

そう思い、決して前勤務先の悪口は言わないように上手くフォローをいれた。

直ぐに見切りをつけてしまった私も至らない点が、あったと思いますと。

しかし、止まらない…

次回に続く


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