2月25日、26日は毎年国立大学の入試日で、浪人時とか受験時とか、けっこう忘れないままですね。

それだけこだわりを持っていた、というかある種の「学歴コンプレックス」で突き進んでいたということでしょうか。
その反動は激しくて受験にうまく行きつづけることに嫌悪感を抱いてみたり、そして大学院受験に失敗してみたり、いろいろありました。

東京大学の入試についていくらか話をしておきますか。
まず、通常の大学と違うのは学部別入試じゃないということですね。
東京大学はいったん「教養学部」に全学生を所属させ「進学振り分け」を経て、3年次に学部に配属するので、入学試験で決定するのはその進学振り分けで学部学科の特徴にそって一応分類を作っておく「科類」別です。

科類が異なるとカリキュラムが異なるため、ある程度専門をわけるところではあるが、一応、科類によらず全ての学科にいこうと思えばいける。

科類とはまず、文科か理科か、そしてそれぞれに一類から三類まである。

しかし、先に述べたように科類にはよらないでいけるということの内実をもう少し丁寧に言おう。
法学部は文科一類、経済学部は文科二類、文学部は文科三類、工学部の大半の学科は理科一類、農学部・薬学部は理科二類、医学部医学科は理科三類からそれぞれ優先的に枠を設定し、その科類からとる。

その他の学部学科も指定科類とよばれる、この優先枠について設定する。

すなわち、それゆえに、「一応」、指定科類に指定された科類が入試で行く先を決めることが多いが注意するべきで、不人気学部(自分たちの時は、法学部、文学部あたり)では指定科類以外の科類からでも楽に進学できるが、文科三類はとくに文学部の不人気のためといわれるが、文学部以外の学部への進学において不当に高い点数を求められる「文三規制」をとられるケースもあった。そして、理科からでも文学部などはほとんどの学科で自由に進学できた。いっぽう、文科から理科へくるときには足りない授業をよけいにとることが求められることも多く、ほとんど不自由である。

したがって、極端な話、理科一類や理科二類で入試を突破しておくのが一番楽だった。
最近は文系人気ともいうので入った後のことをツイッターなどで調べておくといい。

さて、入試の話にもどろう。
入試問題は文科と理科の科類では共通の部分もあるが異なる。
文科は
国語、数学、社会、英語
理科は
国語、数学、理科、英語
のそれぞれ4科目で、文科は数学が、理科は国語が問題数と配点が小さい。
また、社会と理科はそれぞれ二科目を選択する。
社会は
地理・日本史・世界史
理科は
物理・化学・生物・地学
から選択する。

社会科はあまり知らないが理科は物理と化学を選択する人が最大で、化学と生物を選択する人がそれに次ぐ。物理と生物を選択する人がわずかにいて、地学がらみは毎年数人程度といわれているが、私は地学選択者だ。

地学は理学部でも天文や地球惑星などを目指す、比較的多い人たちが好きそうな所だが滅多にいないがこれは高校で理系地学の履修が難しいのと、自学で点数をとれる自信が持てないことだが、経験者として言えばとりあえず過去問や資料集くらいをみてから考えろということだ。
半年もあれば十分に対策できる。

そして、難易度はひくく、問題で求められる計算力も知れている。センターなどでも練習できるし、決して難しくない。