my story vol.29 〜


お花、お好きですか?


自宅に持ち帰った翌朝

いつもの景色に彩りを添えてくれる

小さな存在


またその次の日も、小さな存在を愛でることが出来る


そっと佇むその姿は

私たち自身に例えることが出来る


もし水やりをうっかり忘れてしまっても、

健気にそこに居てくれる


毎日お世話をしていると、長くお付き合いしてもらえる存在


お花が鮮やかに咲きほこり

いい香りを漂わせていると

無機質だった日常の風景が

映画のワンシーンのような

いつもと違って感じられる


頑張って水切りをして

花瓶に綺麗なお水を入れてあげると

お花が元気で長持ちするように


私たちも

ふと心をよぎる感情や心の声に耳を傾けてあげれば

無機質なはずの日常が

「私らしさ」という名の

柔らかな淡い色のサングラスを通して

新鮮に映るかもしれない



不意に差し出されたのは

道端に咲いている名も知らぬ小花かもしれない


ゴージャスな花束をあつらえてもらうことも出来るかもしれない


自分らしく

楽に

伸び伸びと


些細な日常が

何だかちょっぴり楽しくになる


身近な存在の笑顔に

何だか今日はほっとする


昨日まで、『私ばっかり・・・』とイライラしていたのに

あれ?家族が喜ぶ姿を見て

何だかこっちまで幸せを感じちゃってる


あれ?なんでうるっときたの?


カラダとココロのケアを通して、

そんな変化のきっかけになれたら

そんな道端の野端のような存在になれたら

嬉しいと祐吉は思っている


つづく