my story vol.17 『ありがとう〜1〜』

想定外が多い祐吉。

調理経験があるということで、ある年の年末、老人ホームの配膳・お洗濯スタッフの代行を仰せつかった。

大好きな先輩が、一度手伝った経験があるということで、イラスト付きの取説を作って渡してくださった。

期間限定だったが、同じ現場を少し違った視点から俯瞰する良い機会だった。

お手伝い大好き祐吉、張り切りました。
が、やはり100回繰り返して習得する傾向は健在で、厨房からフロアーに入ってくださる調理師さんにサポートしてもらいながら、何とかかんとか、配膳大渋滞を起こす寸前でお役目をこなすことが出来た。

とても愛想が良い調理師さんがいて、時々、顔を合わせて楽しくお仕事をしていた。
年が明けて、姿を見かけなくなった。はや1ヶ月程経って、久しぶりにフロアーに上がってお仕事をする姿を見かけた。

「おぉ、お久しぶりっす!ハワイでも行ってたんすかぁ?」といつもの口調。
ツボだった。めっちゃおもろいやん、この人!
その話を、家に帰ってからも母に話した記憶がある。

バレンタインディにシフトが入っていなかったが、あのお兄さん(ひょうきん調理師さん)モテそうにないタイプみたいだし、チョコレート上げたいなと思っていた。

同僚スタッフに相談したら、「いいよ!祐吉ちゃんのためなら!」と意気込んで出勤前にチョコレートを言付かってくださった。
がしかし、名前も分からないし、どこに行けば会えるかも分からないと気付き、
サポートスタッフのおばさまに相談。「いいよ、渡してきてあげるから」と、いつも顔を出していらっしゃる厨房へ乗り込んでくださり、ひょうきんな調理師さんを見つけて、無事、祐吉からのチョコレートがその方の手に渡った。

ドギマギドギマギ・・・。
数週間後、ひょっこり用事でフロアに現れたお兄さんを見つけ、「いやぁ、どうも悪いっすねぇ。自分なんかに、あのような品物を戴きましてぇ〜!あのぉ、お返し、ちゃんとお返ししますんでぇ」

お互い慣れない状況に戸惑いつつも、久しぶりに生存確認が出来てとても嬉しかったと思う。

つづく・・・。


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