my story vol.7

小学校高学年で、早くも理系・文系の選択を迫られ、数学という言語が理解不能の祐吉は、中1で理系から文系へ転向。同じように転向したクラスメイトの中に、幼稚園ぶりの幼馴染がおり、孤立していた祐吉は、初めて「友だちに会うのが楽しみだから学校へ行く」という気持ちになれ、幾度も不登校を阻止されつつも、なんとか学校に通い続けることが出来た。

少しお姉さん世代のハーフのロックミュージシャンに憧れ、家族には「塾へ行く」と言って、渋谷公会堂のライブへ行った。もちろん誰も知り合いがいない中、普段の学校生活の延長のように、おさげ髪に銀縁メガネ、パッツパツのGパンにチェックのシャツというイデダチの祐吉は、ただただ座席で立ち尽くしているだけで精一杯だったが、学校だけが世界ではないと体感する1日となった。

一足先に家を出た兄が、「祐吉をこのままにしてはダメだ!」と両親に直談判し、高1の夏休みに、知り合いの家族が住むアメリカの片田舎の家庭でホームステイさせていただいた。

ビビりで慣れない環境に恐れ抱く祐吉は、憧れのミュージシャンへの想いを胸に、決死をかけて出掛けた。学校の成績は10段階で1、2だったが、奇しくもなんとなく会話の内容が汲み取れた気がして、意思疎通も何となくとれるという現象に、自信がついた。

数日後、持参したコンタクトレンズを付け、絶賛され、少しずつ硬い殻を破っていた。
帰国後すぐ、憧れのミュージシャンに寄せて、髪型をバッサリショートにし、メガネをコンタクトに変え、2学期初日、クラスをざわつかせた。数学の先生も、最前列に座る祐吉を、「誰だかわからなかった」と授業後に話していた。

憧れのミュージシャンの方が、学生時代ロンドンの寮で生活をしていたので、イギリスに憧れがあった。
ガールスカウトの海外派遣の行き先に「イギリス」という文字を見つけ、応募してみた。
面接当日、もう1人のカッコいい女性ロックシンガーの応援歌を胸に、勢いで強気な祐吉を登場させ、合格。がしかし、イギリス派遣は人気だったため、スイス派遣に選出される。
日本全国のスカウト10名程で現地入りし、トランジットでロンドン1泊という嬉しい体験もあった。

諦めしかなかった高校生活。将来に何の希望も持っていなかった。

そんな中、高3の授業開始日、各種教科書が配布された日の翌日、発熱し、寝込む。

なかなか回復せず、母が祐吉の体調不良は心理的なものが大きいのでは?とここで気付く。
そして、兄の「留学かインターナショナルスクールに行かせないと、祐吉は終わりだ」という言葉に触発され、担任の先生に相談に行く。
「留学など、祐吉さんには無理です。例え成績が最低でも、高校は卒業させてあげますから、お考え直しください。」という先生の言葉に、母は憤慨。
母の母校の姉妹校だから良かれと思って通わせたが、「もう十分です!」と、母はフラフラの祐吉を横目に、「退学届」を提出した。

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