パパに会って、

手術の前の日、何時まで食べたりとか飲んだりとかしていいとかあったよなー、とか
話しながら、

これからわたし、手術するんだよ!て、
分かってほしくて。


太田胃散が切れるとお腹気持ち悪くなるから、
太田胃散を飲むのに、この時主食だったゼリーがほしくて、コンビニ寄って、

泊まるところ払うお金ないから、わたしが出すっていってたから、
コンビニ代は出すよ、て出してもらって。

そっから、すごい歩いて。

終電までの時間限られてるのに、
ちゃんと着けるの、大丈夫なのかなー、て焦って、

そしたら、何か立派そうな、
サチコのお別れには不相応そうなホテルがあって。

無事、チェックイン。


わたしは絶対、
パパと一緒にお風呂に入ろう、て決めてたの。

手術してからしばらくお風呂はいれないし、
サチコと3人で、1回はお風呂はいりたい、て思ってたし、

サチコのことで、
こんなに変化があるのを見てほしくて、触ってほしくて、
ちゃんとサチコを想ってほしくて。

パパはめんどくさそうにしてたけど、
でも、入ってくれた。

けどサチコのことはいまいちあっさりしてて、

わたしは、しぬほど悲しいのに、泣きたくてたまらないのに、

サチコにお別れして、て言ったら、
ちょっとの間お腹にくっついてくれて、 はい、したよ。て。


こんなに悲しいのはわたしだけなのかなー…て思って、

我慢できずに泣けてきて、

暑がりなパパはお風呂で汗だくだくだけど 
わたしが泣くからどうしたらいいか分からんようにしてて、

でもわたしも涙がとまらんくて、悲しくてどうすることも出来なくて、

パパとサチコ、両方のことを考えつつ、


心を落ち着かせてパパにはあがってもらって、
わたし1人であったまり直す間、しばらく泣いて。


お風呂でてから、
太田胃散が切れないようにゼリー食べてながら、まずいけど飲んで、

なんだかんだしてたかな?あんま覚えてない。

パパにもくっつきたかったけど、
とにかくわたしはサチコ!サチコ! サチコは今日で最期なんだよ!!!て思ってた気がする。

今思えば、パパも付き合わされて気が重かったと思うけど、
一緒にサチコのことを悲しんでほしくて、
そう思ってくれないのがさみしくて、

パパの気持ちを考えて優先さす気は、これっぽちも起きなかった。
これは、
この時だけじゃなくてずっと、
言えることだけど。


そうこうしてたらパパはもう、帰るって。

パパが電話切る、帰る、何かする、て言ったらもうどうすることも出来ないので、
見送って、

わたしも寝よう、と思って時計をみたら、
終電まではまだまだ時間があって、

駅から遠かったし電話してみたら、
もう駅についてた! 早!

でもいつも時間には早め、早め、な人なので、とか思いつつ、

どんだけ心が狭かったんかね、わたし、て思うけど、
もうそうやって納得するしかなくて、

以外とサチコと最期の夜だってのに悲しみもそんななく、
お休み、サチコってすぐ寝てた。

やっぱりパパがいると違うんだろうな、
1人より。

悲しさもつらさも半減、、

てか、
いつもはパパのせいでツラさ、悲しさが倍増の倍増くらいしてるよパンチ!DASH!

それがないから、楽なのかしら。DASH!