私は持ってる派
「運転免許は命の次に大切」と言っても過言じゃない茨城に住んでいたため、わたしも19歳で免許を取得しました。
なんせ茨城は交通の便が非常に悪く、デパートも最寄り駅から徒歩40分だったり、バスや電車が1時間に1本しかなかったりするので、車がないと生きる難易度が急に跳ね上がるのです。
したがって、茨城に住む多くの高校生は、三年生になると自動車学校に通い始め、高校を卒業する前に運転免許を取得するのが定番。
茨城に住んでいる世の親御さん方は、学費の他に自動車学校代までかかるので大変です。
ところで、最近の若い人たちは運転免許をオートマ限定で取得することが多いとのこと。
オートマだとギアの入れ替えがないからラクですよね。
わたしの年代だと、まだオートマ限定で免許を取得する人は少なかったので、わたしも必死になってマニュアルでの教習を乗り切ったものです。
自動車学校での想い出と言えば、
1、地獄の坂道発進……
半クラの感覚がなかなか掴めず、慣れるまでは退くことも進むこともままなりませんでした。
ヘタしたらマリオカートのロケットスタートみたいに急発進することも。
2、足がつりそうになる縦列駐車……
クラッチの場所が微妙に遠くて足がつりそうになるし、後ろを見たり前を見たり横を見たりしながらハンドルを操ってるうちに、血圧があがって吐きそうになりました。
3、拷問かと思うほどギアの入れ替えが忙しい路上教習……
停車するたびギアをローにして、走り出してスピードが上がるごとにクラッチを踏んでギアも上げ、スピードが遅い時にはセカンド、早いときにはトップにする、などなど。
手元も足元も頭も休むヒマがなく、イライラしてドアから飛び出したくなりました。
4、死を覚悟する高速教習……
時速80キロ以上のスピードで走り狂う鉄のかたまりの波に、デビュー前の初心者が割って入るなんて、恐怖以外の何物でもありませんでした。
きっと教官のほうがもっと恐怖を感じてたとは思いますが。
このような荒業・修業・苦行を乗り越えて手に入れた運転免許。
わたしはほぼ毎日運転していましたが、10年以上ゴールド免許というのが微妙な自慢です。
とはいえ、持ってる車はオートマチック。
マニュアル車は自動車学校以来、一度も運転しておりません。
今となってはマニュアル教習の苦労は、単なる骨折り損のくたびれ儲けだったかもしれない説が濃厚です……。