08:45に来院するよう言われ、
キャリーバッグと大きなかけカバンを持って
タクシーで病院に行った。
体重を測って
院長先生の診察。
経腹エコーで
心拍が止まっていることを確認。
「エコーの動画
撮ってもいいですか？」
お腹にいる
最後の姿を残しておきたくて聞いた。
動画はエコーダイアリーに飛ぶよ、と。
先週までの元気な動画があるサイトに
飛ぶのか。
悲しい気持ちもあったけど
少し安心した。
旦那が来るまで
入院する部屋で過ごすことになった。
部屋は角部屋。
配慮があってのことだろう、
病院には感謝している。
お昼に旦那が着いたので、
一緒に院長先生の話を聞いた。
胎内死亡していること
普通の分娩をしないといけないこと
無痛分娩もできること
数回ラミナリアを入れること、それが痛いこと
子宮を掻爬する可能性が高いこと
子宮穿孔や腸管損傷のリスクがあること
元々分娩は自然分娩にしようかと考えていたが
状況がかわったので
無痛を希望した。
「産まれて何もないのに
あの痛みは辛い・・・」
死産して
自然分娩した知人が言っていたのを
思い出したから。
同意書にサインして、
ラミナリアを入れた。
お昼13時頃だったかな、
次は21時。
翌朝8時に硬膜外カテーテルをいれて、
麻酔が効いたらまた入れ替えて、
12時と15時に入れ替えたら
産まれるんじゃないかと言われていた。
経産婦さんだから
もしかしたら12時に入れたら
産まれるかもと言われた。
1回目のラミナリアは、痛いが我慢はできた。
お姉ちゃんの時のバルーンと同じくらい。
院長先生に
「本当は今硬膜外いれようかと思ってたけど
お産がはじまってるみたいだから
明日の朝入れるね。」
そうか、
元気な赤ちゃんが産まれるのか。
私も
元気に産みたかったな。
羨ましくないといえば嘘、
羨ましい。
でも分かってる、
私の赤ちゃんは
もう心臓が動いていない。
軽い下腹部痛を感じながら
ゆっくり部屋に戻った。
仕事しようかとも思っていたが
お腹も鈍痛があるし、
ずっとお腹を触って寝ていた。
ご飯は豪華で
食欲はないし好き嫌いも多いが
結構食べられた。
21時。
ラミナリア交換。
めちゃくちゃ痛かった。
バルーンの時より痛くて
分娩の時みたいに
息を吐くことに集中して黙って耐えた。
先生も看護師さんも
「痛いよね、ごめんね」と言いながら
優しく対応してくれた。
あまりに痛くて処置の終わりに
ロキソニンをもらうことにした。
ゆっくりなんとか歩いて
部屋に戻った。
「マイスリーもあるからね。」
院長先生も看護師さんも
眠剤を勧めてくれた。
めちゃくちゃ痛くて
ずっとベッドでうずくまって
丸まって耐えていたけど、
眠剤に頼りたくない気持ちが少しと
お腹にいる最後の夜を
しっかり覚えていたい。
ありがとうって、
あなたのために頑張るよって
最後の一緒にいる時間を
しっかり覚えていたくって
眠剤はもらわなかった。
痛みに耐えられなくて、
娘の写真や動画を見て気を紛らわした。
