始まったのは、同棲を始めた初日だった。
それまでは、本当に紳士な人だった。
それまでは、会話もたくさんあったし、
向こうもしゃべってたし、
声を荒げることもなかった。
デートもよく調べて考えてくれていたし、
たくさんの場所に行った。
でも、
今思えば、
決めつけるような言い方があったり
予定通りに進まないとイラつくような場面があった。
同棲を始めた初日。
片づけについて、注文が多かった。
疲れてしまって
彼の質問にあいまいな
「うーーん、、、」という返事をすると
それは始まった。
あの目の色が変わる感じ。
一方的にこちらが悪者のような
非常識な人間かのような
決めつけ
あきれ返る怒鳴りつけ方。
茫然として、
涙が止まらなかった。
でも、もう、帰る家はなかった。