火照る身体。
あがってしまった息を整えていると、後ろから柔らかく抱きこまれた。
なんだかこうしていると、すごく安心。
身体の芯から解れていくような、そんな感じになる。
そっと目の前で組まれている手に手を重ねた。
指を1本1本持ち上げて外していき、片手をとる。
じっとみつめて。
それから、手の形を確かめるように親指からずっとその外側をゆっくりと辿っていっている、と。
「・・・・なにがしたいんですか」
呆れたような声が頭の上から降ってきた。
「んー。別になにがしたいってわけじゃないんだけど・・・・ただ綺麗だな、って思って」
綺麗な手。
綺麗な人は、細かいパーツの1つ1つまで綺麗なんだろうか。
そんなことを思う。
そして、目の前までその綺麗な指を持ってきて。
かぷり、と噛みついた。
「足りないならそう言って」
掴んでいない方の手で、くしゃりと髪をかき混ぜられる。
「違うもん・・・・って」
指から口を離したところで、頬に手をかけられ顔だけチャンミンの方に向かされる。
綺麗。
そう思ったところで唇を塞がれた。
「ん・・・・っ」
探るような舌に、ゾクゾクとした甘い震えが走る。
「チャン・・・ミン・・・」
より近くにと抱きしめられ、触れる素肌が心地よい。
すると、唇が離れ、今度は柔らかなキスが目の上に落ちてきた。
優しく触れていくキスは大事にされているようでなんか嬉しい。
くすくすと笑いがこみ上げてくる。
「不思議だな」
「なにが」
羽のようなキスをたくさんくれながら、チャンミンが問いかけてくる。
「もう1年もたつんだ」
チャンミンと初めて会ってから。
「・・・最初は、サイアクだった」
そういうと、むっとしたようにチャンミンの動きが止まった。
「だっていきなり、無理やりだったし」
むっとするのはこっちの方だと、ぷぅと頬を膨らます。
その頬をチャンミンの指がつついてきた。
「もう、なんだよ」
怒ってるのに、とますます膨れると、くすりと笑う声がした。
それと同時に頬に唇が触れる。
機嫌を直せ、というように。
「・・・やっぱり不思議」
ただそれだけのことで簡単に怒りは溶け、なんだか幸せな気分になってしまう。
「こんな風になるなんて、思わなかった、な」
身体の向きを変えてふわりと抱きつく。
見つめてくる優しい瞳に、大好き、と小さく呟いた。
end
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無理こじ終わらせた感が………気の所為にしといてください😅
長らくお付き合いありがとうございました✨
いつか番外編が書けたらな~……と思ってます☺