お婆ちゃんからプレゼント。 | 813

お婆ちゃんからプレゼント。

TENQEY-oxana-photo.jpg


今日は旅行から帰って来て
仕事2日目。

東京は寒く飯を
食べなきゃやってけない。

朝出勤途中に
携帯電話を家に忘れた事に気がつく。

仕事も定時であがり
すぐに帰宅する為に
新宿駅にむかった。

駅の階段を登る途中
小さい白髪のお婆ちゃんが
人が多い中一生懸命手すり
しがみついていた。
相当辛そうだった。

誰も手をかさなくビックリ。
俺は荷物を持ってあげた。
つまりその位辛そうだった。

お婆ちゃんは
「急いでるでしょ?」
と言ったがそれはシカトした。
「ゆっくり登ってくださいね。」
とペナン島でみた神的な
スマイルしてみた。

二人で
「よいしょよいしょ」
って登った。

階段登り終わったら
なんか注目浴びてたから
恥ずかしくなった。
なんかそんな
「うわーっ」って感じで
見ないで欲しいっておもった。

「それでは」と言い残し
僕はサササッとその場から
ホームの奥へを立ち去った。
遠くでお婆ちゃんが
「あんちゃん~」と言っていた。
なんか恥ずかしくなった僕は
振り返らなかった。

電車こねーなーって5分位
待ってた。

そしたらいきなり
お婆ちゃんが手をひっぱった。
おおって思った。

さっきの御礼って飴くれた。
お婆ちゃんは
僕の事
探してくれてたんだって思った。

あんちゃんって呼んでくれた時
行けばよかった。

ごめんなさいと思った。

もらった飴を舐めれば
良い歌が歌える気がした。










Tadachi aka オハナ君