九十九折りの道を下って行き、山麓に祀られている毛谷黒龍神社に向かう。

黒龍川(九頭竜川)の守護のために創建され、創建は不詳だが延喜式内社。

祭神は高龗神(たかおかみ)、闇龗神(くらおかみ)、男大迹天皇。

パワースポットとして知られる。写真は社殿。

 

境内社西宮恵比須神社。

 

境内社石渡八幡神社。

 

足羽公園を後にして、すぐ近くのトンネルの手前にある孝顕寺に向かう。

家康の次男結城秀康の菩提寺ということで訪ねた。

永正12年(1515)の創建。単立寺院で山号は天女山。

写真は石柱門と境内。

 

境内には本堂らしい建物と二階建ての建物だけで何もないのに驚く。

なお秀康は福井藩初代藩主である。

 

続いて柴田勝家・お市の方の墓がある西光寺に向かう。

延徳元年(1489)創建。

天台真盛派の寺院、山号は光明山。

写真は鉄筋本堂。

 

すぐ前に勝家・お市の方の墓

柴田勝家は越前49万石の領主となり北の庄に城を構えたが、秀吉との決戦に敗れて、お市の方ともども自刃した。

横に里程元標が立っている。

勝家が築いた九十九橋が明治42年に壊される時に、その橋桁で道標としたとある。

 

続いて妙経寺にも立ち寄る。

幕末の福井藩士の橋本左内の菩提寺である。

宗派は顕本法華宗。

右に立派な石塔が見えるが詳細不明。

 

すぐ隣に左内公園がある。

ここに橋本左内の銅像が立っていた。

橋本左内は藩主の松平春嶽にその学才と見識を認められて24歳で藩校明道館を任されたが、安政の大獄で幽閉され26歳で斬首された。

 

また公園の一角に橋本左内の墓と両親の墓がある。

予定外で訪ねたので、ここは芭蕉が二泊した跡で、その石碑と歌碑があることを帰ってから知り残念なり。