継体天皇像の近くの遊歩道にアジサイの花に囲まれて、まだ新しい芭蕉歌碑が立っていた。
「名月や 北国日和 定なき」 芭蕉
遊歩道を歩いていると足羽山の説明板があり、さらに幅広の石段を登って行く。
この足羽山には大小の古墳が点在しており、また朝倉攻めの信長や、柴田勝家を攻めた秀吉も本陣を置いたという歴史を持っている。
昭和42年に公園として整備されたとある。
続いて山頂の北側に位置する足羽神社に向かう途中、寿松園という建物と庭園が見えたが中には入れない。後から調べると老人ホームとのことで、こんな環境の良い老人ホームが羨ましくなる。
足羽(あすわ)神社の創建は不詳だが、式内社である。
境内入り口の鳥居。
境内にはいろんな興味を引く石碑、宝塔、石仏が点在する。
左手の林の中の道を入ると元禄14年(1701)造の六地蔵宝塔がある。
菩提車六地蔵とも呼ばれ、六角石の上部に六地蔵の彫刻、中央に六角形の木製車輪があり、これを回転させると災難除けになるとされる。
さらに石塔群が無造作に点在している。
小石灯籠は文政4年(1821)造で、正面に和歌、側面に継体天皇紀、裏側にも文字が刻まれているが何の説明板もないので見逃してしまいそう。
継体天皇御世系碑は弘化4年(1847)造。
境内の真ん中に横長のまだ新しい社殿が建っている。
祭神は継体天皇を主祭神として、生井神、福井神、綱長井神、阿須波神、波比岐神を祀る。