北野天満宮の北門から出て西に向かって歩いて行くと、平野神社の朱の鳥居が見えてきた。

延暦元年(782)の創建で式内社。

境内は200m四方だが、かっては1,2km四方もあったという。

 

境内に入ると右手に桜池と稲荷社がある。

 

出世導引稲荷社とは良く付けた名前である。右は猿田彦社。

 

神門横が拝観所となっている。

 

神門を入ると正面にある拝殿はすっぽりと覆いがされていた。

平成30年の台風で崩壊してしまって再建中とのこと。

 

前の拝殿は慶安3年(1650)築で府文化であった。

2007年4月13日に訪ねた時の拝殿と桜吹雪。

 

その時の写真をもう一枚。

拝殿横の芸妓さんと満開の桜。

 

その後ろの本殿は中門と玉垣に囲まれている。

祭神は今木皇大神、久度大神、古開大神、比売大神。

 

本殿(国重文)は比翼春日造と呼ばれる四殿二棟が一体となっており、平野造とも呼ばれる。

南殿は寛永2年(1625)、北殿は寛永9年(1632)造。

玉垣内の本殿左手には境内社県社が建っている。

県社は寛永8年(1631)築の一間社流造で祭神は天穂日命。

 

社殿の南側は広大な公園となっており、桜の名所としても知られており、50種400本の桜が咲き誇るという。

今の季節は緑の公園になっている。

 

南門は慶安4年(1651)築で御所の旧門を移築したというが、今回は西側の鳥居から出たので見逃してしまった。

写真は西側の鳥居。