最終日は、やはり手元に写真が見つからない千本釈迦堂と等持院を中心に歩くことにする。

京都駅がこんなに空いているを見るのは初めてであり、また乗ったバスもガラ空きであった。

千本今出川バス停に下車し、千本通の寺院を訪ねながら千本釈迦堂に行くことにする。

 

千本通りに面して石像寺(しゃくぞうじ)が門を開いている。

むしろ釘抜き地蔵として名高い。

元は鎌倉時代の歌人藤原定家、家隆の澄んでいた場所とも言われる。

 

総門を入り細い参道を進むと沢山の提灯が下がった山門に至る。

 

賑やかな本堂であり、二、三人お参りに見えていた。

浄土宗の寺院、山号は家隆山。

弘仁10年(819)に空海が開基、その後に重源が中興開山という列記とした歴史を持つ。

「苦抜き」がなまって「釘抜き」になったという説は面白い。

 

写真は本堂内部。

 

本堂の横壁には二本の八寸釘と釘抜きをくくりつけた絵馬が、びっしりと奉納されているのも見ていて楽しい。

 

本堂左手のお休み処も提灯が下がり賑やかである。

 

本堂の裏に回ると釘抜地蔵尊堂、世継地蔵堂などが並んでいる。

 

さらにその横に玉座地蔵堂があり、内部には阿弥陀三尊石像(国重文)を安置。元仁元年(1224)造とされる。

 

さらに稲荷社、半跏像などが並ぶ。

 

写真は大師堂。