「けいしょう殿」の右手から、薬師堂への参道の石段が伸びている。

こんな山奥にすっきりとした参道があるのに感動する。

 

薬師堂は元禄14年(1701)築、昭和63年に現在地に移築された。

 

写真は薬師堂から参道を見下ろすと大パノラマが広がっていた。

いかに景色の良い場所に建っているかお判り頂けよう。

 

ここは蓮華寿院旧蹟で多くの親王が住まわれた場所。

庭園が設えてある。

 

その横からさらに進むと樹林の中に聖観音像が立っていた。

 

境内の一番高い場所にあるのが御陵で、青蓮院親王御陵と歴代祖師のお墓が並ぶ。

 

ここから石段を下って行くと、右には本坊の白塀が続く。

 

写真は本坊門。

 

ようやく観音堂横に戻ってくる。これで境内を一周したことになる。

写真は観音堂から山門を見下ろしたもの。

 

いままで二度ばかり訪ねているが、境内をくまなく回ったのは初めてであり、また観光客・参観者が極めて少なく、心静かに回れることができたことに感謝。

一時間に一本のバスの時間に合わせてバス停に戻る。

ここからの乗客は私を含めて二名であるが、途中からは数人の人達が乗ってみえた。

 

この日は大津まで戻り、久しぶりに旧東海道にある「あゆら」まで出かける。

「こだわり豆腐の冷ややっこ」「平目の梅フライ」「めひかりの天ぷら」「鰻とキュウリ」「季節のサラダ」など美味しく頂いたが、食べようと思って来た近江牛までにお腹一杯になってしまった。お酒は地酒の「朝のさんぽ道」という名前からして素晴らしく、すっきりとした名酒でありいくらでも飲めそうで怖くなった。

予定以上に寺社を歩き回った疲れもすっかり取れて、満足感に浸りながら早めに就寝する。