阪急西向日駅から電車に乗ると、一駅先の東向日駅で下車する。

折角ここまで来たのだからどうしょうかと迷いながらも、また元気が出てきたこともあり、東向日町駅前から路線バスに乗って善峯寺(よしみねでら)を訪ねることにした。

 

バスは市街地を抜けて山間部にと走り続ける。

乗客は私一人のみで、バスの終点善峯寺に到着。

しかし、ここから赤い橋を渡ってから九十九折の結構きつい坂道を登ってゆくことになる。

 

泳ぐような恰好ながら、ようやくのこと東門に到着。

 

右手の石段を登ると眼前に立派な山門が現れる。

正徳6年(1716)築の楼門。ここで受付を済ませる。

頂いた境内図には訪ねる道順まで詳しく書かれており親切この上ない。

 

正面の灯籠の先の石段の先に、本堂に当たる観音堂が建っている。

 

元禄5年(1692)に桂昌院によって建てられ、西国二十番札所の千手観音を安置している。

天台宗単立の善峯観音宗本山。山号は西山。

長元2年(1029)に源算が開山し、後一条天皇の勅願所。

写真は観音堂(本堂)。

 

写真は観音堂前面のアップ。

  

観音堂右手にはお香水閼伽井。

 

さらに小さな修行像とお堂が並ぶ。

 

右手の石段を登ると突き出したような高台に鐘楼が建っている。

貞享3年(1686)築、将軍綱吉の厄年に桂昌院が寄進、そのため「厄除の鐘」と言われる。

 

その奥の崖っぷちに護摩堂

元禄5年(1692)築。

 

内部には五大明王の不動・降三世・軍茶利・大威徳・金剛夜叉が並んでいる。

 

ここからの下界の眺め。