全国の寺社を探していろんな町を訪ねまた街中を歩いてきた。それぞれに思い出がありまた郷愁が湧いてくる。
その中で特に私が感動した、古い町並みを今に残す町を3つ選んでみた。
その筆頭は奈良県の橿原市の今井町であろう。
近鉄奈良線の八木西口駅から5分。
天文年間(1532~55)に一向宗坊主今井兵部卿豊寿が門徒と共に称念寺を開き濠で囲んだのが始まり。
商業都市として発展しも東西660m、南北310mあり、江戸初めに戸数1100戸、人口4000人を数えたという。
写真は町並み。
普通の町並みは街道筋に沿って細長く立ち並んでいるが、今井町は町が面となっており、縦横に横丁が通っておりすべて保存地区となっている。
今西家住宅を初めとして国重文・県文化の商家などが沢山残っており、タイムスリップしたかのような錯覚を覚えること間違いなしである。
町並みをもう一枚。
町の一番西はずれの今西家住宅(国重文)。
慶安3年(1650)築で、代々今井町の惣年寄の筆頭を務めてきた。
豊田家住宅(国重文)は材木商を営んでおり、寛文2年(1662)築。
称念寺は今井御坊と呼ばれ、今井町発展の拠点になった寺院。
随分と狭い境内であり、訪ねた時は本堂(国重文)は工事中で、写真は山門と鼓楼。
河合家住宅(国重文)は酒造業を営み、正面の太い格子や二階の虫籠窓が美しい。
「今井町まちなみ交流センター」の建物、明治36年築。町の歴史を町並みの模型と共に見ることができる。
この後、藤原京跡まで歩いて行く。
高校時代から藤原京跡を一度訪ねたいと思っていたが、ようやく念願が叶った。
ここにしばらく佇んでいると、いにしえの藤原京の風と心身共に一体となり、しばし至福のひとときを過ごす。
なお詳しくは2018年2月1日からのブログを見てください。