会社生活が終わった2003年から、毎年春と秋には女房殿と二人で京都に出かけていた。

目的は春の桜と秋の紅葉を見ることであり、宝ケ池プリンスホテルを定宿とする二泊三日か三泊四日の旅であった。

かれこれ7~8年は続いたであろうか、私が花よりも寺社に興味が深くなっていったため、いつしか取り止めとなった。

 

春の桜は平安神宮、永観堂、植物園、哲学の道など、紅葉は真如堂がお気に入りで光

明寺、妙心寺、直指庵、蓮華寺、東福寺など、いずれも京都の派手な大伽藍とマッチ

している。

しかし写真を回顧してみると、これと思う写真は意外に残ってなく、また私は花より

も周囲の景色と合わせて写すのが好きである。その上、女房殿の入った写真が多く選

ぶのに一苦労した。

しかし最近の京都の桜と紅葉は、私の瞼に残る往時の美しさを少し失ってきているよ

うな気がしてならないのは私だけであろうか。

 

2005年4月14日の平安神宮の桜。

  

2006年4月12日の京都原谷苑(個人)の桜園。

 

2005年12月4日の真如堂の紅葉。

 

2009年11月30日の八坂神社の紅葉。

 

2005年12月5日の光明寺の紅葉。

 

2012年12月6日の東福寺塔頭光明寺の紅葉。

 

いつしか城南宮の梅見も行くようになった。

写真は2011年3月で少し盛りを過ぎているが。

 

こうして昔の写真を見ているうち、秋にはまた女房殿と京都に久しぶりに出かけてみようかと思うようになってきた。