翌日、兵庫県小野市の浄土寺を10数年ぶりに再訪することに。
JR神戸線で加古川駅から加古川線に乗り換え、さらに粟生駅から神戸電鉄粟生線で小野駅に下車。加古川線、神戸電鉄粟生線の本数が少なく結構時間がかかった。
とりあえず駅前からタクシーに乗って浄土寺に行き、帰りは歩くことにする。
浄土寺は、夕陽をバックにした阿弥陀三尊の美しかったことしか記憶に無い。
この日は日曜日ということもあり、結構な人出であり、それも子供連れが多いのにびっくり。
写真は入り口の石段。
石段を登ると、山門は無くすっきりとした境内の正面に阿弥陀堂と鐘楼が見える。
まず中心である阿弥陀堂(国宝)に。
建久5年(1194)の上棟であり、一間6mの方三間堂の宝形造。
そんなに古いお堂のように感じないのは補修と保全が良いからであろう。
堂内に入ると、広大な空間の真ん中に大きな丈六の阿弥陀如来と両脇侍像(国宝)が立っているのみのシンプルさ。
快慶作であり、脇侍は観音菩薩と勢至菩薩。
蔀戸から射し込む西日で浄土の世界に入った気持ちになるが、この日は西日はなくまた子供達の声が入り乱れて雰囲気に浸れなかったのが残念。
写真は頂いたパンフレットより転写。
隣の鐘楼堂(県文化)は寛永9年(1632)築の入母屋造。
境内は真ん中に池と植え込みを配して八幡神社の参道とし、周囲を堂宇が取り巻くといった配置が珍しい。
八幡神社の拝殿(国重文)は桁行7間、梁間3間の割拝殿で、本殿と比べて随分と大きい。
本殿(国重文)は三間社流造で文暦2年(1235)築。