西宮市役所に隣接して海清寺と茂松寺がある。

市内のど真ん中にありながら、この寺院の境内や市役所内に多くの大樹が目立つ。

かってここの地名にもなっている六湛寺という大寺が存在したからであろう。

海清寺の山門は赤門と呼ばれ享保2年(1717)築の三間一戸八脚門。

 

赤門の上に不動明王像が置かれており珍しい。

 

境内の左手の西門近くにある大楠は、樹齢600年で、樹高35m、幹回り5,83mある。

 

赤門を入ると右手に南天棒の石碑が立っている。

明治期に当寺の住職中原鄧州は南天棒を持って道を熱心に説いた怪僧とのこと。

 

臨済宗妙心寺派の寺院、山号は巨鰲山。

応永元年(1394)に無因宗因が開山。本堂は白亜の鉄筋造。

 

手水場に石仏が置かれているのも、ありそうでなかなかお目にかからない。

 

写真は鐘楼。

 

境内の微笑観音像。

 

境内の小庭園。

 

写真は客殿玄関、庫裏など。

 

茂松寺(もしょうじ)は境内にぐるりと塀を廻らしている。

六湛寺の塔頭だったとのこと。

写真は裏門と塀。

 

広い境内にはびっしりと石畳が敷き詰められて本堂が建っている。

臨済宗東福寺派の寺院。

写真は本堂。

 

大イチョウは樹高20m。石造り五輪塔など。

奥に近代的な建物が建っているが近づけない。