冬の特別公開の大聖寺は、地下鉄今出川駅を出たところにある。

ここにも何度か訪れたが正面からは鉄筋の建物しか見えず、ぐるりと塀を廻らしており内は全然見えなかったという記憶が残る。

表門(国登録)は一間一戸の薬医門。

 

この場所は室町幕府三代将軍足利義満が造営した「花の御所」跡地である。

境内に残るのは石碑のみである。

 

臨済宗単立寺院。山号は岳松山。

御寺御所とも呼ばれる尼門跡寺院である。

玄関(国登録)には大きな車寄せが付いている。

 

本堂(国登録)は昭和23年に大正天皇皇后の御殿であった青山御所より移築。

「貴人の間」の豪華絢爛たる障壁画と「源氏物語図屏風」に感動する。

また庭園は江戸中期の元禄10年(1697)に作庭された。

東西に黒い小石を敷き詰めた枯流れに、反石橋、切石の橋、かんざし灯篭などを配した御所風の枯山水庭園。

写真は買い求めたポストカードより転写した本堂と庭園。

 

書院(国登録)は宮御殿とも呼ばれ、やはりポストカードより転写

安政8年改修された入母屋造で西棟と東棟から成る。

 

宮御殿では襖絵や明治天皇の御椅子、敷物などが記憶に残る。

写真はやはりポストカードから転写した、鶴の間と香淳皇后ご愛用人形と明治天皇御遺品椅子。

 

光格天皇皇后が「玉兎」と命名された白椿の写真も転写。

じつに美しい品格のある椿花である。

 

写真は特別拝観券。