翌日は京都の「冬の特別拝観」と長岡京周辺を歩くことにした。

冬の特別拝観」の公開寺院は以前に訪ねたところは今回は止めて、初めて訪ねる光照院、三時知恩院、大照寺に絞った。

京都駅から地下鉄に乗って今出川駅で下車。

少し時間が早かったので一番遠い光照院から訪ねる。

 

光照院の山門前は粋な造り。

常盤御所とも呼ばれる尼門跡寺院。

延文元年(1356)に創建された。

 

写真は山門。

 

正面に建っているのは常盤会館であり、昭和3年の昭和天皇即位大典の際の大嘗宮朝集所を移築したもの。

大広間は赤い絨毯が敷き詰められており、中央に小さな部屋が設けられており天皇の座所であろう。

 

ここから先は庭園を含めて一切撮影禁止となっている。

本堂は昭和43年に古建築を移築して建てられた。

内陣は折上げ格天井には、80面の花天井画が描かれている。

浄土宗単立寺院、山号は仏日山。

書院は大正8年に京都御苑の旧桂宮御殿の一部を移築。

枯山水庭園には樹齢500年の五葉松、七重石塔、入舟の宝船石などが牌連れている。

写真は拝観券をコピー。

 

続いて同志社大学桜町校舎前にある三時知恩寺に。

今まで何度か前まで来たが、いつも固く門が閉まっていて内部に入るのは今回が初めてである。長い白塀を廻らした山門。

 

山門から入る正面に玄関があるが、途中に白砂がきれいに掃き清められているので、右横の玄関から入るも、ここから先はどこにも行けない。

 

写真は玄関前の庭園。

 

 

庭園の右手の奥に地蔵堂が祀られていた。

 

ようやく玄関に着くと、白砂を踏んで入って下さいとのこと。

ここから先は撮影禁止。

浄土宗知恩院派の寺院、山号はなし。

入江御所と呼ばれる尼門跡寺院である。

当初は知恩寺と称したが、宮中で毎日行われていた六回の念仏読経(六時勤行)のうち、昼の三時の勤行はこの寺で行うようになったので三時知恩寺と改めた。

 

本堂には厨子内に阿弥陀如来像と、善導大師像を安置している。

書院には一の間、二の間、三の間が並んでいた。

一の間は源氏物語の扇面を貼り付けた襖が印象に残った。

三の間には円山応挙筆の「魞漁図」が描かれていたが、部屋の中が随分暗くてよく見えなかったのが残念。

書院庭園は「蓬莱の庭」と呼ばれる枯山水庭園で、苔地に飛び石や石橋が配されていた。

写真は拝観券をコピー。