3月12日に女房殿が神戸の義母宅に出かけるので、それに合わせて私も近畿地方の寺社巡りに出かけてきた。

私は冬の間は旅行をほとんどしないのと、コロナウイルスの影響で飲み会がすべて中止となり、随分とフラストレーションが溜っていた。その発散の意味もあり出かけてきた次第。

新幹線の車内もいつになくガラ空きで快適な旅であった。

 

新幹線は米原駅で下車し、東海道線に乗って南草津駅で途中下車。

南草津駅は電車の車窓から見ると高層マンションが立ち並び、見るべきものは無いものと思っていた。

以前に草津市内を歩いた時に観光案内所で入手した、南草津の旧東海道を中心とした史跡散策マップに興味を惹かれて、かねてより一度訪ねてみたいと思っていた。

駅のコインロッカーに荷物を預けて、駅構内のベンチで軽い昼食をしてからスタート。

 

駅前の西友の横を抜けて国道1号線を渡ったところにある願林寺に。

山門は旧東海道に門を開いており、旧膳所城の長屋門を移築したもので重厚そのものである。

 

門を入ると松の枝が幾重にも伸びており、その先に本堂。

真宗大谷派の寺院、山号は白萩山。

永正9年(1512)に西の念仏道場として開かれた。

 

写真は鐘楼。

 

写真は親鸞像と庫裏。

 

境内の石塔。

 

旧東海道の道を西に向かって歩いて行く。どこか歴史が微かに残る町並みが続く。

まもなく右手の道端に子守地蔵の祠が二つ並んでいる。

参勤交代で土下座していた母子の前にカブト虫が出てきたので取ろうとした4歳の子が武士に触れて二人とも切り殺された。哀れに思った地元の人達が祀ったという。