ようやく法華経寺境内の龍淵橋に到着。
正面にみえるのは五重塔。
左手には大きな祖師堂(国重文)が建っている。
18間四方という大きなお堂で比翼入母屋造。
延宝6年(1678)に建てられたが、平成9年に改修された。
ただこの日は改修のために正面には覆いがされていた。
前回2007年7月に来た時の祖師堂の写真。
宗派は日蓮宗大本山。本尊は十界曼荼羅。
創建は文応元年(1260)に日常が開基。
日蓮聖人は何度も法難に出会つたが、熱心な信者であるここ下総若宮の領主富木常忍の元に庇護され、法華堂を建ててお迎えしたのが始まりとされる。
日蓮の入滅後に富木常忍は出家して日常と名を改めて問う寺を開基された。
とりあえず祖師堂の左手から妙見堂、龍王池、刹堂、法華堂、宇賀神社から回ることにする。
妙見堂は昭和40年代の築。
その後ろに龍王池と畔に八大龍王が祀られていた。
祖師堂の背後は高台になっており、数段の石段を登ると刹堂、法華堂、宇賀神社が並んでいる。
刹堂には鬼子母神像と十羅刹女を安置し、大黒天も安置されているので大黒天堂とも呼ばれる。
法華堂(国重文)は当寺の本堂にあたり、室町時代後期築の五間堂入母屋造で、釈迦・多宝両尊像を安置しており、扁額は本阿弥光悦筆。
法華堂の真ん前に四足門(国重文)が保存されており、室町時代後期に造られた鎌倉愛染堂を移築したもの。禅宗様式で繊細な彫刻が施されている。
宇賀神社は守護神宇賀徳正神を祀り、宇賀弁天とも呼ばれている。
その横の崖のところに石塔が三つ並んでいた。
さらに樹林の中に入ると清正公大神祇堂が建っている。
その横に大日稲荷堂。
さらに高台の樹林の中を歩くと大広場に出る。そこにドーム型の聖教堂が建っている。
宝物館であり昭和6年築、日蓮筆の立正安国論(国宝)など沢山の寺宝が納められている。