不動寺の境内は緩やかな丘の斜面に位置し、全国から集めた堂宇が点在している。

写真は境内図。

 

本堂の左手に第一多宝塔(県文化)。

高槻市の畠山神社から移築したもので、慶長12年(1607)築の墨書が残っている。

 

本堂裏に回った先に書院晴明閣が広場の中にポツンと建っている。

 

真ん前の変わった宝塔が目につく。

 

少し下った先にまたまた極彩色の丁子門(国重文)が見える。

崇源院御廟の通用門を移築したもので寛永9年(1632)築。崇源院は秀忠夫人であり、淀の方の妹に当たる。

 

本堂の左手の高台に弁天堂、羅漢堂、鐘楼などが建っている。

美しい六角形の弁天堂は、彦根の清涼殿経蔵を移築したもので、万治2年(1659)~元禄6年(1693)頃の築。

 

羅漢堂には黒門があり、田中平八郎氏邸が昭和29年に移築したもの。

 

羅漢堂は井上馨の屋敷内にあったものを明治28年に移築。

お堂を取り巻く夥しい金灯篭は台徳院御廟に立っていたものであり、諸大名から寄進されたもの。それにしてもよく復元したものである。

 

写真は鐘楼。