2019年に観た私の主な再見映画。(後編)

 

〇大統領の陰謀  1976  アラン・J・パクラ

 ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード、ジャック・ウォーデン

 ウォーター事件を暴く記者二人、権力側の怖さをしみじみ感じさせる

〇さらばわが愛 覇王別姫  1993  チェン・カイコー

 レスリー・チャン、チャン・フォンイー、コン・リー、リウ・ツァイ

 近代50年の中国の近代史の激しい変遷を、京劇の劇団二人を通じて描く大作。

〇早春  1956  小津安二郎

 池部良、淡島千景、高橋貞二、岸恵子、笠智衆、山村聰、杉村春子、三宅邦子、加東大介

 サラリーマンの悲哀と夫婦間の軋轢という現実的、小津作品には珍しいテーマ

〇めぐり逢い  1957  レォ・マッケリー

 ケーリー・グラント、デボラ・カー、リチャード・デニング

 豪華客船での出会い、エンパイアビルでの再会、メロドラマのお手本のような映画

〇ミクロの決死圏  1966  リチャード・フライシャー

 スティーブン・ボイド、ラクエル・ウェルチ、エドモンド・オブライエン、アーサー・ケネディ、アーサー・オコネネル

 ミクロ化した人と船を体内に送り込んで、患者の脳の傷を治すという奇抜な発想は見事

〇シコふんじゃった  1992  周防正行

 本木雅弘、清水美沙、竹中直人、田中浩正、柄本明

 潰れかかった大学の相撲部に、単位星さに入部した素人達のおかしみ

〇スティング  1973  ジョージ・ロイ・ヒル

 ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、ロバート・ショウ

 集団で高度なテクニックとチームワークの良さでサギを仕掛ける凄さに脱帽

〇華麗なるヒコーキ野郎  1975  ジョージ・ロイ・ヒル

 ロバート・レッドフォード、ボー・スヴェンソン、スーザン・サランドン

  戦争からの帰還パイロットたちの見世物アクロバットの戦い

〇愛と喝采の日々  1977  ハーバート・ロス

 シャーリー・マックレーン、アン・バンクロフト、ハーバート・ロス

 昔、バレリーナのライバルだった二人の女性の競争心の凄さを名優二人が演じる

〇ララミーからきた男  1955  アンソニー・マン

 ジェームス・スチュアート、アーサー・ケネディ、キャシー・オドネル

主人公のガンマンは射撃することもなく恋も実らず去って行くという風変わりな西部劇

〇情婦  1957  ビリー・ワイルダー

 チャールズ・ロートン、タイロン・パワー、マレーネ・ディートリッヒ、エルザ・ランチェスター

 脚本と主演者の演技力とラストの見事なドンデン返しは、歴史的名作である

Gメン  1935  ウイリアム・キーリー 

 ジェームズ・ギャグニー、マーガレット・リンゼイ、ロバート・アームストロング

 拳銃不携帯時代のGメンとギャング・暴力団との闘い、ギャグニーの魅力いっぱい

〇犯罪博士  1938  アナトール・リトヴァク

 ウドワード・G ・ロビンソン、クレア・トレバー、ハンフリー・ボガード

医者でありながら犯罪者の心理本を書くために暗黒街の一味となる。ボガードが悪役

〇暗黒への転落  1956  ニコラス・レイ

 ハンフリー・ボガード、ジョン・デレク、ジョージ・マクレディ、ハリー・ケリー

 スラム街生まれで転落してゆく青年、だが彼を生み出した善良な人々と社会に罪が  

    ある

〇白熱  1949  ラオール・ウオルッシュ

 ジェームズ・ギャグニー、ヴァージニア・メイヨ

 列車・銀行強盗一味のボスがマザコンで美人妻は部下と浮気、ラストの石油タンク

    の爆発

〇死刑台のエレベーター  1957  ルイ・マル

 ジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ、リノ・ヴァンチュラ、ジョルジュ・プージュ  

   リイ

 不倫の二人が夫殺しをするが、そのあとエレベーターに閉じ込められる。斬新な映

    画

〇鉄道員  1956  ピェトロ・ジェルミ

 ピエトロ・ジェルミ、シルヴァ・コシナ

 特急運転手の父親は事故で人生が一転、息子の少年の可愛さが救い。コシナのプロポーションは抜群。永遠の名作

〇私は殺される  1948  アナトール・リトヴァク

 バーバラ・スタンウィック、バート・ランカスター、ウイリアム・コンラッド

 製薬会社の社長の娘に見初められて副社長になるが欲をかく。電話の怖さを活かしたストーリー

〇ヴェラクルズ  1954  ロバート・アルドリッチ

 ゲーリー・クーパー、バート・ランカスター、チャールズ・ブロンソン、シーザー・ロメロ、アーネスト・ボーグナイン

 メキシコを舞台に無法者二人の友情とラストの対決。ランカスターが活き活き演ずる。

〇あいつと私  1961  中平康

 石原裕次郎、芦川いづみ、轟夕起子、宮口精二、滝沢修、吉永小百合、笹森礼子

 常識外れの強い母と弱い父を持った青年の生活と青春を描く

〇夜霧に今夜も有難う  1967  江崎実生

 石原裕次郎、浅丘ルリ子、二谷英明、太田雅子、佐野浅夫

 神戸港町を舞台に、裕次郎の主題歌に乗って「カサブランカ」の日本版。