19日は昨日訪ねた宇佐神宮前を通って一路、杵築(きつき)の

町にと車を走らせる。

以前、テレビの何かの番組で杵築市内の風景を見て、ぜひ訪ねて

みたいと思い今回ようやく念願が叶った。

杵築は国東半島の南入り口にある城下町であり、別府とも近い。

 

ふるさと産業館観光案内所に車を置いて散策のスタート。

杵築藩の歴史を簡単に紐解くと、元は大友氏の一族木付(きつき)

氏が領していた。その後細川忠興が慶長4年に、寛永9年に小笠原

忠真が木付藩主となり、正保4(1645)に松平英親が藩主となり

松平家が明治維新まで代々藩主となった、

 

観光案内所でマップを頂き、南に向かう坂道を登って行くと番所の

坂に至る。

城下町に入る六ケ所の番所の一つである。

 

ここから右に曲がって南に歩いて行くと、古い民家が並び崩れかけた土塀が

眼を惹く。

 

最初の見所である佐野家住宅に。

杵築でもっとも古い木造建築と言われ、近年発見された墨書より天明3

(1783)に完成した建物である。

 

佐野家は代々藩医を務めてきた家柄であるが、当主は東京で医者をされている。

佐野家の始祖徳安は豊後竹田藩で医学を修めその後、杵築に移り住み藩主

小笠原忠知に藩医として召し抱えられ、以来400年、14代にわたっての医家

として知られている。

写真は玄関。

 

玄関内に駕籠が下がっていた。身分の高さが窺える。

 

写真は居間。昔は待合室か。

 

写真は診療室。

 

当時の医療器具も展示されていた。

 

客間であろうか、医家でありながら、また優れた文人でもあったという。

 

写真は庭。

 

本宅玄関と向かい合う建物も風情がある。