一つ南の通りに出ると目指して来た山町通りである。

土蔵造りが立ち並ぶ町であり、現在も40棟ばかり残っているとのこと。

 

まずひときわ目に付いたのは、富山銀行本店の赤レンガの洋館である。

大正3年築で、擬ルネッサンス様式。

 

その真ん前に高山御車山会館。

内部には山車が展示されている。

 

井波屋は仏壇屋。

正面は鋳物製の唐草模様で飾り、大きなアーチ窓を持つ。

 

交差点の角に塩崎商衛株式会社(写真)、向かい側に大野屋がある。

 

さらに筏井家住宅(県文化)は桁行11,7m、梁間13,5mの二階建の土蔵造。

外は黒漆喰塗りで明治36年築。二階は観音開きの土戸をつけている窓。

隣家との境にはレンガ積の防火壁。

 

ようやく目指してきた菅野家住宅(国重文)に。

桁行12,7m、梁間13,6mの切妻造で、黒漆喰仕上げの二階建て。

廻船問屋で財を築き、その後高岡銀行の設立し、政界にも進出した高岡を

代表する政財界人の家である。

写真では定かではないが、屋根の先にギザギザが並んでいるのは、雪割り

のためでありその下に雷紋まである。

 

横から入る本宅玄関入り口が実に面白い。

 

内部を拝観し親切にご案内していただく。

写真は客間。

 

仏壇は見せるために造られたもので、位牌等はないので写真もどうぞとのこと。

実に豪華絢爛な仏壇であり、往時の商売繁盛ぶりの一端がうかがえる。

 

写真は仏壇の天井部分で鋳物彫刻であろうか。

 

私の好きな欄間の彫刻は井波彫刻とのこと。

 

写真は中庭。