国宝の仏殿は芝生の中に建っている。
万治2年(1659)の建立、屋根を二つ重ねた裳階付きで総檜造り、鉛板葺
というのは珍しい。
中国明代の釈迦・文殊・普賢を祀る。
写真は仏殿内陣。
見えない天井構造などに工夫の跡など技の粋が見える。
実に複雑な組み合わせである。
一番奥にこれまた国宝の法堂が建っている。
明暦元年(1655)建立、建坪186坪総檜造りという大きなお堂であり、内部は
畳敷で横二列縦三列の6部屋を持つ方丈形式。
前面に土間を持ち回廊にと続いている。
宗派は曹洞宗、山号は高岡山、本尊は釈迦如来。
写真は法堂内陣。
法堂の中の客殿。
法堂の左手の庭に石廟が五基(県文化)並んでいる。
前田利家、利長と織田信長と側室とその子信忠の五人を祀っている。
(写真右から)。
信長の廟は本能寺の変後、信長父子の分骨を収めたもので、利家の律儀
さがよく判る。
その横に茶室が建っていた。
回廊に戻り出口に向かうと、仏像群が置かれていた。
さらに回廊内の台所の写真。
瑞龍寺を訪ねるのは今回で三回目であるが、何度来てもその幾何学的な
様式美に圧倒される。