金沢を中心とした旅の三日目24日は、レンタカーで金沢のホテルをスタート

して一路、富山県南砺市井波瑞泉寺に向かう。

瑞泉寺(ずいせんじ)は三度目の訪問となるが、いつ来ても工事中である。

外壁の立派な石垣は城壁のようであり、一向一揆の中心拠点寺の面影を見る

ことができる。

 

入り口の高岡門は文化6年(1809)の再建で、高さ17,4mという豪壮な建物。

禅宗様の総欅造であり、三間三戸の二層門の左右に山廊を付けている。

豪華な彫刻は井波彫刻の職人の手による。

 

写真は山門二階。買い求めたポストカードより転写。

 

右隣の式台門は勅使門とも呼ばれるが、寛政4(1792)築の向唐門形式。

扉の両脇板の「獅子の子落とし」の彫刻やバクの彫り物は井波彫刻初期のもの

される。

 

さらに右側に建っている太鼓堂は司晨楼とも呼ばれ天保13(1842)再建。

 

本堂は前回来た時は工事中であったが、今回はゆっくり拝観することが出来た。

現在の本堂は明治18年の再建であり、間口46m、奥行43mという北陸地方最大の

建物である。

浄土真宗大谷派別院であり、山号は杉谷山、本尊は阿弥陀如来。

創建は明徳元年(1390)

 

本堂から太子堂への渡り廊下の奥に、さらに廊下が渡されその奥に見えるのは香部屋。

 

太子堂も極めて大きく桁行24,7m、梁間27mの一重裳階付きであり、こんなに

大きい堂は見たことがない。大正7年に井波彫刻の粋を集めて再建された。

太子二歳像を安置している。

この日は多くの信者が集まっての催しがあるので近づけなかった。

 

太子堂からさらに渡り廊下で宝物殿に入る。

 

本堂まで戻り向かって右側には信徒会館の虎の間、佐倉の間、御殿などが続いている。

瑞泉会館は昭和9年築の総檜造り、桁行25,2m、梁間19,1mの二階建ての入母屋造。

写真はその玄関と建物の外観。

 

鐘楼は昭和7年の再建であり、一重入母屋造。

 

その横に後小松天皇廟がある。

 

また式台門のさらに右側、駐車場前に台所門がある。

 

入って行くと庫裏であろうか古く立派な建物が建っていた。