楼門を入ると眼前に放生池の美しい景色が広がっている。

山の樹木と静寂に包まれて浄土の世界に迷い込んだような錯覚を覚える。

 

まずは本堂内に。

天明3(1783)築で、本尊阿弥陀三尊(国重文)のほか、多聞天・増長天(国重文)などの

仏像を拝観。

高野山真言宗の寺院、山号は釜ノ口山。

本堂の右手は練塔。

 

さらに地蔵石仏が立っている。

 

数段の石段を登ると大師堂とその拝堂が建っている。

大師堂(県文化)は正保2(1645)築。

 

さらに細い石段を登って行くと大石棺仏があり、古墳の石材を利用したもので2m近く

の如来形である。

 

池の周辺を回ると鎌倉時代造の十三重塔が立つ。

昨日訪ねた西大寺中興の興正菩薩叡尊の供養塔と言われ、文殊菩薩が刻まれている。

 

さらに大師像。

 

次いで鐘楼が建っている。

 

放生池を挟んでの対岸からの本堂の眺め。

なお境内は12000坪という広さを持つ。

 

実は長岳寺に来る途中に、境外飛び地にある五智堂(国重文)も訪ねてきた。

実に変わったお堂であり、お堂の真ん中に太い心柱が通りこれで重量を支えている。

 

心柱には四仏の梵字額が彫られている。