南伊豆下田には20年前に友人夫婦と訪ねて以来であり、当時は名所めぐりと酒が主な旅であり、
あまり記憶に残っていないし写真も撮っていない。
いろいろ考えた末、南伊豆フリー乗車券(二日間)を買ってそれも日帰りで行くことにした。
横浜から特急踊り子号に乗るが前の電車事故で、伊豆急下田駅に着いたのが12時過ぎ。
まず須崎海岸行きのバスに乗って柿崎神社前で下車し、玉泉寺と弁天島を訪ねる。
写真は伊豆急下田駅前。黒船の小型模型が置かれている。
玉泉寺は安政3年(1856)にハリスが初めて領事館を開いた寺として知られている。
入り口の風景は日本の寺らしさが漂う。
門前に犬が一匹、門番のように寝そべっていたが、かなりの老犬のようで吠えもせず
ゆっくりと去っていった。
本堂は嘉永元年(1848)築。
ハリスの宿泊所でもあった。
曹洞宗の寺院、山号は瑞龍山。創建は不詳。
写真は本堂内部。
右手にハリス記念館があるが今回はパスする。
境内に総領事旗掲揚之地碑が立っていた。
タウンゼント・ハリスの記念のために昭和2年に渋沢栄一他が建立。
横の月桂樹も同年に植えられたとある。
また本堂前に牛乳発祥の地碑。
安政5年2月4日にハリス一行の求めに応じて、初めて牛乳を献上したとある。
左手の石段を登ってゆくと黒船などの米国乗員の墓、五基が並んで立っていた。
遥かなアメリカ方面を向いて立っている。
カーター大統領も訪問したとある。
珠泉寺から下田湾の眺め。