ようやく上野公園のシンボル西郷隆盛銅像前に到着する。

昔は銅像周辺にたくさんの人が群れていたが、今日は二、三人だけであった。

 

すぐ近くに彰義隊墓所がある。

 

公園内を北に戻ってゆくと寛永寺の創立者である天海大僧正毛髪塔がひっそりと立っている。

 

さらに博士王仁顕彰碑が二つ並ぶ。

博士王仁(わに)は古墳時代前半に百済より渡来し「論語」「千字文」を伝えた学者。

 

野球場近くに擂鉢山古墳もあるが、付近には誰も見当たらない。

1500年前の前方後円墳で、高さ5mの台地が今でも残っている。

 

古墳上に登ってみたが、平らであり樹間から公園内が見通せる。

 

これで旧上野寛永寺の探索はすべて終わり、上野駅にと向かう。

今回、どうにか旧寛永寺の輪郭は掴めた感じがするが、ただ将軍家墓所に入れなかったのが心残りである。

公開される日に事前に申し込むと拝観できるとのことだが、なかなか容易ではなさそうである。