時計を見るとまだ時間があるので、萬福寺を訪ねて歩くことにした。
第二京浜を東に歩き、馬込中学校交差点から右斜めに道を入ってゆく。
萬福寺にも2014年に訪ねているが、夕闇が迫る中を急ぎ境内を走り回った記憶がある。
入り口には茅葺切り妻造りの山門。ダウン
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石段を登る途中に、宇治川の先陣争いでの梶原景時の乗った名高い「するすみ」の像がある。右下矢印
頼朝から下賜された名馬である。
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さらに石段を登ると中門(無量門)が建つ。ダウン
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正面に建っている本堂はまだ新しいが、本尊の阿弥陀三尊を清めた水は眼病に効くという。ダウン
建久3年(1192)に梶原景時が開基し、天正3年(1575)に再興された。
曹洞宗の寺院、山号は慈眼山。
本堂の右は梶原殿と名付けられて社務所・客殿が建っている。
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境内にはびっしりとお堂、石仏、石碑が立ち並んでいる。
閻魔堂には閻魔大王が見える。ダウン
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重層建ての魔尼輪堂。ダウン
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写真はその内部。右下矢印
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その後ろに日待供養塔。右下矢印
高さ3,1mで寛永15年(1638)造。
大正時代まで残っていた習俗で、田植えや収穫のあと村人が会食をしたという。
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写真は子安観音像。右下矢印
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墓地の中に開基梶原景時の墓がある。ダウン
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さらにこの近くに旧宅があったという室生犀星の歌碑と墓がある。左下矢印
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また山門を入って中門に向かう石段とは別に、梶原殿に向かう狭い石段が伸びており、途中石仏・石碑など並んでおり鐘楼門に至る。左下矢印
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この寺の最寄り駅の地下鉄浅草線の始発駅西馬込駅に向かって、曲がりくねった道を急ぐ。
途中、馬込文士村商店街を通る。
駅近くに来ると、ちょうど鎌田駅行きの路線バスが止まっていたので、これ幸いと乗って帰途につく。