余慶寺を後にしてまた吉井川を越えて岡山市に入り西大寺で下車。
門前町らしい風情ある町屋が並ぶ。
ただ雨がかなり降って来た。
仁王門は三間一戸の楼門で和様と禅宗様併用、天文5年(1740)築で明和7年(1770)修理。十二支の彫刻が施されている。
本堂は文久3年(1863)再建。
外陣は会陽(裸祭)のために吹きっ放しとなっている。
高野山真言宗別格本山、山号は金陵山。
宝亀8年(777)に安隆上人が創建。
高祖堂(御影堂)は安永9年(1780)に大改築され、弘法大師造を安置。
三重塔(県文化)は延宝6年(1678)築の均整のとれた塔。
輪蔵は嘉永7年(1854)築の六角形の土間形式、内部に八角形の書架。
石門は文政2年(1819)築で正しくは龍鐘楼。下階は石造で二階は一軒扇垂木の木造。
片隅に千手観音像と北向地蔵像が並んでいた。
境内の風景。
左に仁王門、右に三重塔、間に高祖堂が建っている。
ただ境内には樹木がほとんどない。
さらに吉井川側に牛王所殿が祀られている。
明治13年築の拝殿、釣屋、本殿、楼閣の複合建築。
牛玉所大権現と金毘羅大権現を合祀している。
また青面金剛と文殊菩薩造も安置。
横から会陽橋が架かり、ここから牛玉所殿の眺めも良い。
薬師慈光殿、絵馬堂が左手横に並んでいる。
写真は薬師慈光殿の内部。
右には稲荷社。