土安神社横の道を南に歩くと右手に樹木が生い茂った永原御殿跡がある。
徳川将軍が上洛する際の休憩、宿泊用の城館であった。
しかし今では竹林と雑木林が広がりその痕跡はどこにも見当たらない。左下矢印
通りかかった中年の方に、もう少し観光地らしく手入れや説明板などをしてはどうかとお願いしてみる。まもなく予算が付くのでとの返事であった。
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この近くの菅原神社に向かう。
立派な神門(県文化)を持っており境内も手入れされている。ダウン
室町時代後期の四脚門。
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拝殿にはたくさんの提灯が下げられていた。ダウン
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写真は本殿。ダウン
祭神は菅原道真であり、永原天神とも呼ばれる。
創建は康保年間(964967)とも、寿永2(1183)に頼朝が勧請ともいわれる。
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本殿の左に八幡社、その奥に荒魂天神。ダウン
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本殿の右側には干支台が置かれ、白龍大神、奥に蛭子社。ダウン
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また拝殿の右側に稲荷社が祀られている。ダウン
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何故か境内に観音堂がある。ダウン
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北村李吟の歌碑があり、室町時代には連歌や和歌の会が盛んに催され定家や宗祇も訪れているという。ダウン
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また境内に昭和天皇と皇后を祀る昭和の宮まであるのにびっくり。ダウン
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どういう訳か大層くたびれて、これ以上歩くのが億劫になったので、タクシーを呼んで野洲駅まで乗ってゆく。
運転手さんに歩いてきた道順を言うと、よく歩きましたねと呆れた様子。だが万歩計を見ると2万3000歩であり、齢のせいかといささかがっくりする。
この日は草津駅近くのボストンホテルに初めての宿泊。
格調の高い造りに気持ちがゆったりする。
夜は一か月前にFさんと入った「いさり火」に行き、美味しい料理と美酒に酔う。