浄瑠璃寺から程近くにある岩船寺に向かう。

駐車場も無人で料金箱がおいてあり、さらに参道に漬物がずらりと竿に下げてあり無人販売となっている。帰りにお土産に買い求める。 

山門前の参道横に石風呂がおかれている。鎌倉時代造で修行僧が身を清めるための風呂だったという。ダウン
真言律宗の寺院、山号は高雄山。
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左手に石室不動明王立像、厄除け地蔵菩薩、五輪塔が並んでいる。
石室に入った不動明王立像は応長1332年銘があり、国重文指定。ダウン
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写真は厄除け地蔵菩薩。ダウン
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石造五輪塔は鎌倉時代造で東大寺別当平智僧都の墓と伝わり国重文。左下矢印
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本堂は昭和63年の再建。ダウン
創建は天平元年(729)に聖武天皇の命により行基が開基。
最盛期には東西十六町、南北十六町に三十九の坊舎を有していたが承久の乱で大半を焼失。
江戸時代になってから文了律師によって修復された。
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本尊阿弥陀如来坐像(国重文)を中心に、四天王立像、普賢菩薩騎象像(いづれも国重文)ほかの仏像が並んでいる。パンフレットより転写。左下矢印
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本堂横から阿字池が広がり対岸に三重塔(国重文)が建っている。
丁度、桜をはじめとする春の花が彩りを添えてくれ、自然のままの風景が心地よい。ダウン
四季を通じて多くの花が咲き誇るが、紫陽花寺としても知られている。
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阿字池に沿って三重塔を回って一周できるように道が続いている。
まず本堂前にある十三重石塔(国重文)は正和3(1314)造であり、初重の四面に金剛界四仏の梵字が薬研彫で刻まれている。ダウン
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三重塔は室町時代の嘉吉2(1442)銘があり国重文指定。ダウン
また塔の左手奥に鐘楼もある。
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三重塔を眼下に見ながら山道を行くと歓喜天堂がある。
通行止めなので池のほとりに降りて行くと開山堂と身代わり地蔵が並んでいた。
写真は開山堂。ダウン
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一旦、受付を出て右手に見える石段を登ってゆくと白山神社・春日神社が並んで祀られていた。
白山神社は天平勝宝元年(749)に守護神として勧請され、本殿は国重文指定。
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時間も迫ってきたので宇治市トヨタレンタカーに向かって帰る途中、木津川に架かる橋を渡ってすぐ西側にある泉橋寺に立ち寄ってみた。
しかし予定時間からしてゆっくり見ておれないので、急ぎ写真のみ撮って後にする。
門前に目当ての石造地蔵菩薩坐像がどんとおかれていた。ダウン
鎌倉時代の徳治3年(1308)造とされ高さは4,58mあり、日本一大きな石造地蔵とのことで国重文。
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寺の創建は天平12(740)に行基が創建、橘寺ともいい、全盛期には七堂伽藍が整っていたという。
浄土宗の寺院、山号は玉龍山。
境内の五輪塔も国重文とのこと。
門は締まって入れず、外から一枚パチリ。ダウン
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また機会があれば訪ねてみたいと思いながら後にする。
道路状況が良好で渋滞もなく予定時刻内にトヨタレンター宇治に到着。
今回は二泊三日でほぼ再訪ばかりの寺院であったが、いずれも10年以上前に訪ねたままであり、再確認したりまた新たな魅力の発見もあり、実に楽しい寺社巡りの旅であった。
同行のFさんは仏像鑑賞が趣味とあって、私としてはいつになくほとんどの寺院で仏像を拝見したことも、いままでにない体験であった。
三日間レンタカーを運転して頂いたFさんに感謝しながら帰京する。